ラディッシュのプロ
先日、久留米市北野のColeringFarmさんに見学に行きました。
ColeringFarmさなんは、ラディッシュの全国生産量の1割を占めている、ラディッシュで最大の農家さんです。
とにかくその量に圧倒されます。
ラディッシュといえば
このような葉付きをイメージされると思いますが、これが本当に手間がかかる作業で
洗浄し、葉を整え、サイズを揃え、袋詰にする。すべて手作業です。
それはある程度価格はするよねぇ。。。と思います。
最近の流れは
葉を落として出荷するタイプ。
葉付きだと先程書いたように、手間がかかりコストがかかること、葉がついているぶん傷みが早いこと、たくさんは箱に詰められないので、輸送コストがかかること、多くの問題があります。
葉を落として出荷すれば、その問題がクリアできるのです。
たしかに私も買ったらすぐ葉と根を分けるので、最初から葉が無いのは手間が省けて助かります。
「ラディッシュは葉付き」という概念から脱却すれば、新しい売り方が見えてきます。
飲食店や業務用だけでなく、最近はコストコにも出荷されているとか。
コストコのラディッシュはオランダ産というのをネットで見かけますが、実はもうColeringFarmさんのものに置き換わっているかもしれません。
落とした葉はもったいないと思われるかもしれませんが、ちゃんと圃場にすき込んで肥料になっています。
いわゆる循環型農業です。
土作りにもこだわりがあって、そのこだわりの一つ、ハウスを締め切って高温にして土壌消毒している様子です。
ドアを開くと、熱くて塊のような文字どおり「熱波」が出てきて
「う」
と思わず怯んだほどです。
これは悪い菌だけでなく、人もどうにかなりそう。
そして、そのこだわりを語る若き農場長も、今どきのスマートな若者ですが、心は熱い、そう感じました。
こだわった土に種をまくと
きれいに並んで発芽します。
きれいに並ぶことで、根同士の衝突を防ぎ、きれいに丸くなるそうです。
ハウス一つ播種するのに、上手な人は30分程度で作業されるとか。
思わず「30分?」と聞き返しました。
私が30分で播種作業すると、こんなにまっすぐできないと思います。
収穫目前のラディッシュ。
ハウス一つ収穫するのに、数時間かかるとのこと。
機械ではなく、一つ一つ人が手で収穫するからです。本当に頭が下がります。
毎日出荷できるように、栽培計画はとても念密です。
早くて22〜23日で、かかって60日で出荷されます。
計画性のない私には、本当に神のように見えます。
さらに季節により、種(品種)を変えることで、周年出荷が可能になっています。
それでも昨今の異常気象は、ラディッシュの生育に影響し、高温障害が出ているようです。
30度以上で色が黒くなるとのこと。
ここまで成長するのに、手と愛情をかけてもらったラディッシュ。
今まで以上に愛おしく見えました。
ColeringFarmさんがここまで歩んできた歴史は、1冊の本になりそうなぐらいにドラマティック。
農業に女性が参入すること。
地域に根ざした農業を40年続けること。
農家の最大の難関、事業継承も見事にクリアされていて、
気候の問題や、ジェンダーなどいろいろありながらも
やっぱり農業ってすごいな
と再確認できた見学でした。
ColeringFarmさん、お忙しい中、ありがとうございました。お世話になりました。