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NIPTを受けるキッカケ

2018.09.04 01:00

新型出生前診断を希望する妊婦さん、夫婦の中には、


もともと受けるつもりが無かった。


という方もいます。


産婦人科にて、超音波検査をしたところ、発育の状態が好ましくない。


異常が見つかった。


ということで、流産のリスクのある羊水検査より、新型出生前診断を受けて、お腹の子どもがどのような状態なのか確認しようと受検されるようです。


では、超音波検査ではどのようなことをみていくのでしょうか?


著書「新型出生前診断の全てが分かる本」から


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“胎児の心拍の状況”

“胎盤の付着部位と形”

“臍帯の血管数”

それから“胎児の脳の状態”

“心臓の状態”

“脊椎(せきつい)”

“内臓”

“膀胱(ぼうこう)”

「これらの異常は見られない。」


大きさからみると若干小さめ。


ただ発育が少し小さいとか大きいとかは、個人の発育度によって差があるので、


「完全に異常だ」と言い切ることはできない。


現状では、心臓などに大きな異常が起こっているのかどうか、分かりませんでした。


11週から14週までは、

“脳の奇形、主に脳腫(のうしゅ)が起こっていないか”

“頸部リンパ腫が起こっていないか”

“腹壁の破裂などがないか”

“脊髄が二分している二分脊椎症(にぶんせきついしょう)ではないか”


こういった大きな異常を持っていないかどうか確認しながら行なっていきます。

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大きな異常は、産まれてからその子が成長する上で大きな障害になることがあります。


例えば、脳の奇形があれば、何らかの機能不全が現れるでしょうし、満足に生活することもできないこともあります。


妊娠をすれば、産婦人科に受診をしてお腹の子どもが正常に発育しているか確認します。


それが超音波検査です。


では、超音波検査では分からない遺伝子の異常を確認する場合、


これが、新型出生前診断です。


ですから、超音波検査と新型出生前診断をトータルとしてお腹の子どもが正常な発育をしているのか見ていく必要があると思うのです。


超音波検査によって、11週から14週にかけて大きな異常をみていきますから、その際に異常が見つかれば、出産後の子どもの状態はとても気掛かりだと言えます。


中には、新型出生前診断を受けて、それで超音波検査もしながら発育をみていき、中絶期限の手前までで結論を出していく場合もあるようです。


当然のことながら、どんな命でも産まれて来て欲しいわけですが、


超音波検査の時点で大きな異常が見つかったとして、産まれた後の予想される状態を医師から聞かされた場合、とても複雑な気持ちに襲われると思います。


まして、第一子が染色体異常を持って産まれて来ているなら、なおさら心配になります。


「どんな命でも、どんなに重い障害を持っていても産まなければならないのか?」


妊婦さんと夫婦は、こうした社会的圧力に心身ともに疲弊していきます。


新しい命がお腹の中にいる代償に、夫婦や家族の関係が崩壊するような悲劇が生まれることは避けなければいけません。


ですから、どのような選択をするかは置いておき、


超音波検査や新型出生前診断、必要ならば羊水検査を行い、検査の結果から多角的にお腹の子どもをどうするか?どうしたいか?を決めることが大切なのです。


やはり、新型出生前診断のみを受けて、選択をする。


これは、とてもリスクがあることです。


検査の結果は、あくまで可能性であって、確定診断ではないからです。


新型出生前診断が中絶を促す検査だと言われる所以は、遺伝子情報という言わば揺るがない事実だからなのです。


遺伝子情報は、正確ですから、染色体異常がハッキリ分かってしまう。


だから、中絶を促しているのではないか?と至るわけです。


ただ、超音波検査などの妊婦検診の中に、医療の進歩が介入できないというのも悲しい話だと思います。


今の時代だからこそ、遺伝子情報によってお腹の子どもの情報をより深く知ることが出来ます。


この恩恵を受けながら、そして早まった、考え方の偏っている選択を避けなければならないのです。


ですから、産婦人科の先生、新型出生前診断が受検できる施設が妊婦さん、夫婦をバックアップする形が望ましいと思います。


新型出生前診断の検査だけで、その後のアフターフォローが全く出来ていない無認定施設が問題視されたことで、安易な中絶が生まれていると言われてしまっています。


やはり、新型出生前診断を希望する方は、産婦人科にて先生に相談をしてみる。


そして、受検をするという形が必要なのかと思います。


中には、そんな検査を受けて、陽性だったら中絶するから受けない方がいい。


という先生がいれば、妊婦さん、夫婦はとても困ってしまいます。


そして、産婦人科の先生に内緒で新型出生前診断を受けに行く。


検査の結果が送られて、陽性だった。


でも、産婦人科の先生には内緒で受けたから相談しにくい。


検査を受けたところは、アフターフォローがない施設だった。


これが、悲劇をもたらすのです。


こうして妊婦さん、夫婦は誰にも相談できず、自分たちで抱え込んでしまい、どうすれば良いのか混乱してしまう。


やはり、新型出生前診断を受ける体制が整った認定施設なり、無認定施設でもアフターフォローがしっかりしているところに行かないといけないと思うのです。


お腹の子どもの両親として、検査を受けるという選択をしたのであれば、正しい情報と自分たちらしい選択ができる施設なりを選ばなければなりません。


それが、責任を持つということだと思います。


continue.