鷺娘
先日、藤間流日本舞踊【金枝之の會】が無事終了しました。
私はクラシック音楽とのコラボ「メヌエット」と長唄の名曲「鷺娘」を勉強させて頂きました。
終わって写真を見返してみると、凄い演目に挑戦させて頂いたのだなと改めて感じています。
「鷺娘」は恋の思いに苦しむ娘を白鷺の寂しげな姿に重ね合わせた、とてもドラマチックな舞踊です。
ここからはお衣裳の紹介をさせて下さい♫
①積もる思い
”吹けども傘に雪もって積もる思いは淡雪の…”
雪のように募る恋心を描く長唄に合わせた静かな踊り
②クドキ
引き抜きで町娘の姿になり、恋を想う娘心を可憐に踊る
*②の後に袖へ引っ込み、帯から全て着替えます
③流行歌
“須磨の浦辺で汐汲むよりも君の心がとりにくい”
汐汲に例えながら、捉えどころのない男心をなじるような振付
④傘づくし
“傘をさすならば、てんてんてん日照り傘”
それまでのストーリーとは離れ、軽快に華やかに踊る
⑤添ふも添はれず剰へ…
肌脱ぎをし、赤の襦袢姿
かつらもシケを出し、恨めしい様子を表す
⑥地獄の責め
“等活畜生 衆生地獄 或は叫喚大叫喚 修羅の太鼓は隙もなく”
「ぶっ返り」というそれまで偽っていた姿から正体を表す演出技法で技法で鷺の姿になり、地獄の責め苦を受ける
鷺は生きようともがき苦しみますが、最後は息絶えて幕が閉まります。
お衣裳は引き抜きで変わるので中に着込んでおり重量感があります。
それと共にこの踊りを踊ることへの責任感も感じ、当日は緊張と幸せな気持ちと高揚感で不思議な感覚でした。
(着替え時間も含め)約30分間の踊りでしたがあっという間に終わってしまったので、また映像を観て反省しようと思います。
願わくば、もう一度踊りたい曲です。
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岐阜県大垣市 あやの音楽教室
ピアノ・声楽・ソルフェージュ
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