ジムニー ECM書替え JB64 コンピュータチューン
ジムニーのJB64用純正コンピュータ書替えが販売開始になります。
2018年にJB64が販売開始されてから今や2023年ですが何故これ程時間がかかったかというと、当時対応したツールが世界中どこにも無かったから。
そこの問題が解決出来て、解析が可能になりました。
現在、他のお店さん数社からは既に販売されていますが、弊社は販売開始時期だけでいうとちょっと出遅れています…
仕事おせ〰︎とか言わないで( ̄▽ ̄;)
しかし納得出来るまで作り込んだデータなので、お待ちいただいた意味はあると思います。
特に力を入れたのが、ジムニー専門店ならではとしていかにジムニーを気持ちよく走らせるかという所です。
今更言うまでも無いですが、ラダーフレームに前後コイルリジッドサスペンションのジムニーは今や世界的に見ても稀有なオフロードカーの素質を持っています。
しかしその豪華な骨格による弊害で、軽自動車としては重く、また駆動ロスもトランスファーギヤなど分で一般的なFF車等に比べると大きいですし、更に通常走行を辛いものにするのが大径タイヤを装着した時ですね。
せっかくカッコよく安心してアウトドアやオフロードを楽しみたくてカスタムしたのに、運転が辛くて乗る機会を減らしてしまっては本末転倒です。
なので文字通り力技、エンジンパワーの底上げにより改善に繋げられればと思います。
重い車体を快適に走らせるには、まずはノーマル以上に低回転から強力なトルクを素早く立ち上げるかです。
ノーマルとのダイナパック計測での比較グラフを見ていただきたいですが、因みにこちらのグラフは駆動ロスを加味していません。
なのでノーマルのカタログデータに比べてかなり厳しく出ています。
また5速ギアで測った方がより厳しくでますが、それだとノーマルはリミッターに当たってしまって最高回転まで測れないので比較の為に4速で測っています。
グラフを見ていただくと、2500回転付近でトルクが最大近くまで立ち上がってその後5000回転近くまでそのトルクを維持します。
その後トルクは落ちていきますがノーマルに比べるとトルクの落ち方は緩やかに落とさせていく感じになっていますので6000回転付近までがトルクバンドと言えます。
このトルク特性によって、馬力の方のグラフを見ると6000回転まで綺麗に上がっていく様な馬力特性に仕上がっています。
数値的で言えば最大トルクで約2キロ、最高出力で約20馬力以上アップしていますが、それよりも全域でどれくらい上げられたかの部分がフィーリングに現れますので、体感的には数値以上のパワーアップに感じられるはずです。
それとJB64ジムニーのウィークポイントの様に言われるのが、ノーマルの持つ電子制御スロットルの特性でしょうか。
アクセルに対して遅れているように感じるので、電子制御スロットルはアクセルワイヤーに比べて反応が遅いと言われがちですが、実際は反応が遅いのではなく、燃費や排ガスの都合で敢えてその様な特性にしてある様です。
その辺りの特性を見直したセッティングにする事で、ノーマルに比べて人間の感性にリニアな特性にする事が出来ます。
それから問い合わせが有る部分で、燃費に関してが有ります。
このデータはハイオク限定のデータになりますので、同じガソリン消費量ならばランニングコストは少し増えますが、チューニングによってトルクが増した分アクセルを戻して乗る事が出来れば、ノーマルに比べて燃費は伸びる傾向に有ります。
実際に弊社で試した燃費としては、エアコンもOFFにして低燃費最優先の走行をした場合に18キロ代、エアコンONで燃費にそれ程拘らない通常の運転をした場合で16キロ代でした。
乗る人の運転の仕方や車両の仕様などによっても大きく変わるので一概には言えませんが、ノーマルより大きく劣る事は無さそうですし、トルクを活かした運転が出来ればノーマルより伸ばせる可能性は大いに有りそうです。
様々な面で運転を楽しくする為にお勧め出来るデータが完成したと思っています。