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ネガティブでも目標達成できる術(woopを使った行動アクション)

2018.09.03 23:27

世間にはポジティブになることを半ば強要するような風潮が少しあり、ネガティブなことは言いづらいところがある。

夢を叶えるために、ポジティブシンキングになり、思考を現実にするべし、と古今東西の自己啓発の本が書かれている。


だが、実際のところこのポジティブシンキングに対し、とある実験を行うと驚きの結果がでた。

ニューヨーク大学の心理学者ガブリエル・エッティンゲンが実験したこの実験はポジティブシンキングを提唱する人たちにとって、目を逸らしたい結果だった。

実験はこうだ。複数のダイエットを希望する女性たちを2つのグループにわけ、ひとつのグループでは、自分が痩せた時のことのみをイメージさせる。もくひとつのグループでは、誘惑に負けて甘いものを食べてしまっている自分を想像する。

そうすると一年後、ポジティブに痩せている自分を想像していた前者より、最悪なことを考えた後者のグループのほうが結果的に痩せたということだ。

こういうことはなぜ起こるのだろうか?


エッティンゲンはこのような結果を基に、結果に結びつける行動指標として、「woop」という理論を考案した。

w...wish(願望)

o...outcome(結果)

o...obstacle(障害)

p...plan(計画)


1.まず何かなりたい願望を書き出す。しかし途方も無い願望ではなく、少し頑張れば達成できることを選択する。たとえば売り上げは10倍にするのが現実困難な場合であれば、1.5倍など。


2.それが達成されたことで得られる結果を書き出す。なるべくリアルに書き出し、どんな気分になるのかまで詳細に想像してみる。


3.達成に対して障害になるものを書き出す。たとえば売り上げであれば、単価の問題や数量の問題、オペレーションの問題など。また感情面でもどのような感情が邪魔をしているのか、など。


4.最後に障害に対して、どのような対処法を行うのかを考える。ひとつの障害に対して、何が邪魔をしているのかを書き出す。


以上のようなステップを行うことで、行動に移りやすく、かつ持続性が保たれるらしい。

たしかに大きすぎる目標はそれはそれで良いのだが、なかなかそれが壮大すぎて行動が起こせないケースも多い。それよりも少しずつ成果を上げていき、大きな目標に達成することが は、とても理にかなっている。


マネジメントでも使えるので是非使ってみてほしい。