すっぱい葡萄 2018.09.04 02:46 『すっぱい葡萄』は、イソップ寓話の一つ。『狐と葡萄』ともいう。 キツネが、たわわに実ったおいしそうなぶどうを見つける。食べようとして跳び上がるが、ぶどうはみな高い所にあり、届かない。何度跳んでも届かず、キツネは怒りと悔しさで、「どうせこんなぶどうは、すっぱくてまずいだろう。誰が食べてやるものか。」と捨て台詞を残して去る。さらに、「こんな酸っぱいのはブタしか食わん」と捨て台詞を言わせている絵本もある。 手に入れたくてたまらないのに、人・物・地位・階級など、努力しても手が届かない対象がある場合、その対象を「価値がない・低級で自分にふさわしくない」ものとみてあきらめ、心の平安を得る。フロイトの心理学では防衛機制・合理化の事例にしている。英語圏では、「Sour Grapes」とはつまり「負け惜しみ」の熟語になっている。でもどうなの?「負け惜しみ」言っているうちがハナなんじゃない?「負け特売!」っていうのもね……。