渚のシンドバッド ~再び~
さて、再びシリーズ、いよいよピンク・レディーです。収録のCDベスト盤を聴いていて、新規投稿含め結局3曲投稿予定。まず、前投稿で2位となったこの曲。
ずいぶん前に作譜したのですが、今回 strings を追加し、コードも市販譜で no code となっている箇所に極力細かくコードを割り当てrefine しました。
イントロは、あらためて記すと
B♭|B♭|B♭|B♭|B♭|D♭|E♭7|G♭ B♭|B♭|D♭|B♭ D♭ E♭|B♭dim|
B♭ E♭ B♭|B♭ E♭ B♭|B♭ A♭ E♭ E♭m|F|
第1主題は、前投稿(=下記******)の最終小節のAをA7に(細かい!)。
第2主題(=サビ?)は、前投稿の6小節目を、E♭→F7→E♭に。ここはメロディーも市販譜と耳コピーで少し違うように思われ、(従来馴染んできた)耳コピーの方に合わせ、それに干渉しないように細かくコード設定(および作譜)しました。(この箇所、前投稿で「サビ of サビ」としている。今の表現で、当該曲の my best favorite !)
さて、前回酷評の第3主題は
Gm|C7 E♭ D7|Gm|C7 E♭ D7|Gm F7|E♭ D7|Gm |E♭7 Gm|D7|E♭ F7|
改めて聴いて‥‥そんなに酷くない。むしろ、短調での ending が何か斬新。しかし、歌詞2番(繰り返し)に繋がるラスト2小節の転調テイストもgood。
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ピンクレディーもう1曲。かつて、これがbest favorだったのですが、前投稿のシパングに譲りました。1977年、作詞:阿久悠、作曲:都倉俊一。作譜は、変ロ長調、BPM145で、ピアノ、ベース、ドラムスの編成。メロディーとコードだけの市販譜に入っていました。手元CDは、「ピンク・レディー ベスト」。
バスドラムの歯切れ良いリズム、あまり上下に動かず8分音符で刻むシンプルながら秀逸なメロディーラインに加え、明るく始まり次第に複雑に、そして暗い感じのendingへ鮮やかに変化していくコードなど、ピンクレディーのsecond favor。
サビがよく分からない構造で、一応、明るい第1主題、少し陰って複雑な第2主題、そして暗めの第3主題に分かれる(ようです)。
まあ、イントロも複雑な響きの連続ですが、コードはB♭が続いた後、B♭|D♭|E♭7|G♭|B♭|D♭
これが何故かマイナーコードに聞こえる不思議。
第1主題のコードは、
B♭|B♭|E♭|E♭|B♭|B♭|C7|F7|
B♭|B♭|E♭|C7|B♭ Dm|Cm7 F7|B♭|B♭ F A|
力強いベース、女性ボーカルのハーモニー、ひたすら明るいコードで、快適に駆け抜けます。なお、C7はドッペルドミナント、繰り返しではドファラ(E♭)を経て再登場。最後の小節のF、A(各1拍)は、この後に続く第2主題へ転調的に繋がる重要な役目を担っていて、第2主題の複雑さを引き立てています。
第2主題のコードは、
D7|D7|Gm|Gm|E♭|E♭ F7|B♭|D7|
何といっても最初と最後のD7がキモです。なお、このD7は調性のB♭の長3度上で、my favor要素にはまっていますね。そしてこの主題が曲のサビになるようです。その中でも、6小節目のE♭を、「サビofサビ」に認定。
第3主題、‥‥ノーコメントです。この点が、ジパングにbestを譲る原因なのかも。
(2017年3月24日 投稿)