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退屈と惰性と 改

TL コアクラス サンダークラッカー & ネメシスプライム レビュー

2023.10.09 06:43

 今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、

“TLー36 サンダークラッカー” と、

“TLー37 ネメシスプライム” です。


 ディセプティコン、ジェットロンの

“航空兵 サンダークラッカー” と、

オートボットの司令官、オプティマスプライムが闇堕ちした姿、

“ネメシスプライム” が、

レガシーのコアクラスで発売されました。


 着々とキャラクターが増えていくミニサイズ版。

 まぁ、既存のリカラーが大半ですけどね。

 なお、レガシー1年めのコアクラスアイテムは日本ではモール限定にすら回されず、一切導入されませんでしたが、2年めはダイノボットのバーター(笑)で一般販売される運びとなりました。

 おそらく3年めも同様の扱いになるのだろうと思われます。

 今からでも遅くないから、1年目のコアクラスも発売してよ。モール限定でもいいから・・

 さて、今回紹介するサンダークラッカー、ネメシスプライムともに先に言った通り、それぞれキングダムで発売されたスタースクリーム、オプティマスプライムの流用となります。

 キングダムでも、コアクラスはラットトラップ以外モール限定発売でしたから、どちらもメインを差し置いて一般販売という・・なんというか日本におけるトランスフォーマー展開の状況の複雑さを感じずにはいられません。

 ともかくも、レビューしていきます。


ディセプティコン 航空兵 サンダークラッカー

 初代ディセプティコンの中核戦力、ジェットロンの1人で、スタースクリーム、スカイワープとトリオで行動することも多いですね。

 性格的には卑屈な事なかれ主義。デストロンによる宇宙支配に対しては懐疑的な部分もあるようです。

 ザ・ムービーにおいて瀕死の重傷を負い、宇宙空間に放逐された後ユニクロンによってリフォーマットされ、おそらくはスカージに生まれ変わっていますが、サンダークラッカー時代の記憶などは一切残っていません。


ロボットモード

 メインカラーの水色が鮮やか。

 ミニサイズ版ならではの若干のデフォルメ感はあるものの、初代アニメデザインから大きな乖離はなく、表情にバランスのよいプロポーションになっていると思います。

 足首は固定ですが、少し開いた状態で自立できるような角度で造形。

 基型同様、塗装箇所はあまり多くなく、腰部などは本来シルバーですが成型色の水色のままです。

 背面では機首パーツが肉抜きされていますが、ほかはさほど気にならず、コアクラスながら密度感を感じられる構造になっています。

 ウイングは後方に折りたたむこともできます。


 バストアップで。

 シージやアーズライズのボイジャークラスなどでは1人だけ表情が違うというようなこともありましたが、さすがにコアクラスは全員真顔で造形的な変更なし。


付属武器

 両肩に装備するナルビーム砲が付属。

 スカイワープでは謎のパチンコに変更されていましたが、今回は本来の武器がちゃんと付属しています。

 接続は3㎜軸で、肩への装備以外に手に持たせることも可能。

 銃口も3㎜軸なので各種エフェクトパーツのが取り付けられます。


ビークルモード

 ジェット戦闘機に変形。

 オリジナルトイのモチーフはFー15 戦闘機。

 今回はそれっぽい戦闘機に変形。

 ちょっと機首が短い感じはしますが、アニメデザインの雰囲気が上手く再現されていると思います。

 ウイングのディセプティコンマークはもう少しおおきくてもよかったかな・・


 以前スタースクリームのレビューで触れましたが、変形はなかなか大胆で面白いものになっています。

 裏から見れば、なんとなく想像してもらえますかね。

 ナルビームは肩に付けたまま変形できます。


比較画像

 KD コアクラス スタースクリームと。ロボットモードで。

 成型色、塗装の違いのみで造形的にはまったく同じ。

 まぁ、それが初期ジェットロンですからね。

 サンダークラッカー、そしてスカイワープよりもカラフルなスタースクリームにはやはり特別感があるというか、リーダーっぽい印象があります。

 もっとも、アニメではとくにリーダー感がなかったかな。


 ビークルモードでも。

 こちらも当然色が違うだけ。


 ER ボイジャークラス サンダークラッカーと。ロボットモードで。

 コアクラスではちょこちょこ色が足りませんが、案外プロポーションに差はなく、ほぼそのまま縮小した感じがします。

 各部のディティールも極端に省略されているわけでもないですしね。


 ビークルモードでも。

 コアクラスは、やっぱりちょっと機首が短いですかね。

 あとはウイングのラインに白がないくらいで、それほど見劣りするものではありません。


ネメシスプライム

 いわゆる黒いオプティマスのうち、スカージではないほう・・というと乱暴な表現になりますが、ぶっちゃけよくわかりませんね。

 明確にネメシスプライムと呼ばれている存在は、トランスフォーマープライムに登場した人造トランスフォーマーが一つ。

 実写第5作、最後の騎士王でオプティマスがクインテッサに洗脳されたときの姿が一つ。

 そして、ネットフリックスで配信されたウォーフォーサイバトロンに登場した、オートボットとディセプティコンがユニクロンに敗北した未来世界でオプティマスがユニクロンに変えられた姿が一つ。

 その三つですかね。

 今回のネメシスは、最後の、あるかもしれない未来のオプティマスという解釈が一番しっくりくる・・かな?


ロボットモード

 本体はKD オプティマスプライムのリカラー。

 小さくてもやはり黒いオプティマスは格好いい。

 造形はまったく一緒なのに、色が違うだけでしっかり悪そうに見えるのはすごいですね。

 まぁ半分擦り込みのようなものですが(笑)。

 塗装箇所は基型と較べると減っていますが、これはこういうカラーリングで納得できるかな。

 背面はちょっと雑なんですよね・・

 いろいろそのままぶら下がっている感じ。

 あと脛裏がガッツリ肉抜きされています。


 バストアップで。

 目もフロントウインドウも妖しい赤に変色。

 悪そうですね。


付属武器

 イオンブラスターに換えてメタリックブリーに塗装されたエナジーアックスが付属。

 拳をたたむことで手首部分に来る3㎜穴に取り付けるのがデフォルトですが、

このように普通に持たせることも可能。


ビークルモード

 トレーラーキャブにトランスフォーム。

 そもそも縦に細長いものが、カラーリングのせいか一層細長く見えてしまいますが、まぁ仕方ない。

 ウインドウはもちろんフロントグリルも周りもしっかり塗装されています。

 ライトのメタリックブルーがポイントになってますね。

 後ろ側も比較的すっきり。


 アックスは運転席の後ろ側、ロボットの腕部に挟むようにしてマウントできます。

 矢印のジョイントを、

アックス根元の溝に通す格好ですが、

とくにかっちり固定できるわけではありません。

 しかし、そもそもこんなジョイントがあるということは、最初からこのアックスは用意されていたんですよね。

 今度のトレーラーとバンブルビーとのセットにもアックスは付くようですね。

 まさにフルセット。


比較画像

 KD オプティマスプライムと。ロボットモードで。

 本体は成型色、塗装が違うだけで造形は変わらず。

 付属品が変更されています。


 ビークルモードでも。

 武装の変更でマウント場所も変わったことで、ネメシスのほうが一体感が増しています。


 トランスフォーマーファンブック2023に付属したクリアバージョンのオプティマスも加えて3体で並べて。ロボットモードで。

 ファンブックに付属のオプティマスはクリアレッドとブラック、シルバーでの成型、塗装箇所はかなり減っていますが、これはこれで、クリアパーツを活かした感じでいいですね。

 ノーマルからネメシスになる途中みたいな雰囲気もあります。

 真ん中に置けばよかったかな・・


 ビークルモードでも。

 さすがにフロントグリルは塗装してほしかったですが・・

 しかし、塗装を減らして多少コストは下げているとはいえ武器も付属するコアクラスが1体付いたムック本が、税抜き定価1,500円。

 KD コアクラス オプティマスプライムが同1,500円だったので、ムックがただで付いてくる計算ですね。

 ちなみにキングダム展開中にコアクラスの価格は1,800円から2,000円に上昇し、その後また1,800円に下がって以降落ち着いています。

 300円安くて本まで付いてくるの、どういうこと・・?


 今回の2体。ロボットモードで。

 ネメシスはかなり小顔ですね。

 サンクラは彼と並ぶとちょっとずんぐり見えます。


 ビークルモードでも。

 初代アニメにネメシスプライムに相当するキャラは出てきませんし、まぁこの2体の間にとくに関わりはないんですが、どちらもスカージにかすってるという意味では不思議な縁という気もします。

 まぁ、同時発売となったのはたまたまでしょうが。

以下、画像

 まずはサンダークラッカー。

 各間接はボールジョイントで可動。

 肘、膝はそれぞれ90度ほど曲がり、ロール可動もできます。

 立て膝はご覧の通りなんとなくはできますね。

 腰回りませんし、その他特別な可動もなし。

 機首パーツに3㎜穴があるので、スタンドを使っての飛行ポーズの再現は可能。

 ビークルモードでも、同じく機首裏面にある3㎜穴を使えば飛行状態でのディスプレイができます。

 位置が位置だけにちょっとバランスをとるのが難しいですが、小さくて軽いので危険が少ないと思います。


 続いてネメシス。

 イオンブラスターはKD オプティマスから拝借しました。

 こちらも各間接はボールジョイントになっており、肘、膝はそれぞれ90度曲がり、ロール可動も可能。

 サンダークラッカーもそうですが、踵がほとんどないため、ポーズによっては自立困難なこともあります。

 変形都合で胸部と腹部の間に回転が可能。

 回し過ぎるとちょっと違和感がありますが、そのおかげで上体を捻るポーズがとれます。

 立て膝はこれが限界。

 腰裏にはスタンド対応穴もあります。スタンド使ったポーズ撮るの忘れましたが・・


サ「サンダークラッカー、到着しました、メガトロン様。

メ「遅いぞ、サンダークラッカー! だがまぁいい。オートボットもまだ戦力が整っておらんようだからな。

  まだスカイワープとショックウェーブを待つ余裕はあるだろう。

ス「あいつら本当にくるんですかねぇ?

サ「もうあの2人は待たずに作戦を開始したほうがよいのでは? メガトロン様。

メ「馬鹿をいうなサウンドウェーブ、あの2人が儂の命令に背くはずがないだろう。もう少し待ってやれ。

 本当、よりにもよって忠臣2人が来ないとか・・


 というかスカイワープはレガシーユナイテッドで再アソートしてくれないかな・・

 パチンコじゃなく普通にナルビーム付けた状態で。

 サンダークラッカーもう1体買って塗ればいい、というところでもありますね。


 自分のなかの闇と対峙するオプティマス。

 そういえば、初代オプティマスのネメシスカラーって持ってなかったかもしれない。

 いわゆるブラックコンボイはG2型だし、プライムのもまた別枠だしなぁ。

 そういう意味ではけっこう新鮮です。


 以上、“TL サンダークラッカー” & “TL ネメシスプライム” でした。

 色が違えば別の人のトランスフォーマー。

 通常サイズなら色以外になにか、表情だったり付属品だったりに違いを求めてしまいがちなんですが、コアクラス(ミニサイズ版)なら単純なリカラーアイテムでも十分ですね。

 むしろもっといろんな色がほしいとすら思います。

 もちろん、一定のクオリティが達成できていればこそなんですが、今回のサンダークラッカー、ネメシスプライムとも、すでに流用基で照明されている通り、その点では十分でしょう。

 ネメシスプライムの武装変更も嬉しい気遣い(?)でしたね。

 さて、手のひらサイズでほどほどの可動性、変形も簡単過ぎずなにより手ごろな価格でコレクション性も高いコアクラスのミニサイズシリーズは、トランスフォーマー入門に最適なので、これらこそ一般販売するべきだ・・とけっこう前から言っていたので、今回この2体が日本でも一般販売されたのは喜ばしいです。

 ただまぁ・・唐突感は否めませんよね。

 なんでこの2人だけ?

 回答としては、たまたまです、というだけですよね。

 トレーラー付きオプティマスとビーのセットはまたモール限定になっちゃったし・・本当、ダイノボットのついでなんだなぁと思います。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。