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臍帯とカフェイン

朗読詩「哲学です。」

2023.10.06 15:42



世の中の全てがマシュマロかマカロンであったなら良かったのに。

べとべとのからころのあまあまに沈みながら、不思議の国を想うだけで一日が過ぎる。

自分に優しいものなんて何もない。

そうであってほしいものを選び続けて、枕元に飾って生きているだけだ。


あの日のポエトリーはどこに消えたのか。

口に出して、マイクを通しただけで

その時の苦しさや悲しさに名前をつけて

いつの間にか自分のものになった気でいただけだ。

終わらない歌なんてなくて、終わらない物語なんてない。

いつか来る終わりをどうカッコつけるかで


僕達の価値が決まってただけなのに。

あの日の夕焼けを忘れられないのは、お前が笑いころげた毎日が

そこにしかないからなんだ、わかってるよそんなの。わかってる。

でもサヨナラも出来なくて、引きずった夕陽はこんなにも薄くなってしまった。


あの日のポエトリーはどこに消えたのか。

口に溜めた罵詈雑言も、お前に言いたかった呪いの言葉も。

形を決めて、色を塗ったら、どこかに消えてしまった。

いつの間にかそれを詩と呼んで。

いつの間にか自分を詩人と呼んだ。

終わらない歌なんてなくて。

終わらない物語も存在しない。


いつか来るクライマックスに、自分の思い出を切って貼っただけで。

それを哲学と呼んだ。何度も呼応する、それが哲学です。それは哲学です。

どこにも無い真理や正解を、難しく考えてみただけで。

その物語の初めと終わりはいつだって、誰とも同じ、生きて死ぬだけなのに。


かっこつけたいんだよな、そうやって、これは哲学です。哲学ですと、嘆いてみてる。

あの日のポエトリーはどこに消えたのか。

あの日の、ポエトリーはどこに消えたのか。

形を決めて、色を塗っただけ。

それはただの、なんでもない苦しかった日々だ。


あの日のポエトリーはどこに消えたのか。

口に出して、マイクを通しただけで

その時の苦しさや悲しさに名前をつけて

いつの間にか自分のものになった気でいただけだ。

終わらない歌なんてなくて、終わらない物語なんてない。

いつか来る終わりをどうカッコつけるかで


僕達の価値が決まってただけなのに。

あの日の夕焼けを忘れられないのは、お前が笑いころげた毎日が

そこにしかないからなんだ、わかってるよそんなの。わかってる。

でもサヨナラも出来なくて、引きずった夕陽はこんなにも薄くなってしまった。


さよなら三角、また来て四角。

一番遠い日の夕焼けを、思い出せた奴の勝ちな。

それは哲学です。

これは哲学です。