心感デッサン
2018.09.05 14:09
『夏色』
肌色の山に人口物の滝が流れる
目映い仄かな匂い
明日には旅に出なきゃ
そう言ってパチンと消え去った
蝉の目玉を見たかい
僕を見透かしてついてきたのか
その三色のまだらで
そうこそこそ囁いた
夜中は恐ろしい程気配が霞む
普通が普遍的にひん曲がる
弱々しい者から排除される摂理から
逃れる術を知りたかった
朝にはこれから痛い陽が昇る
干からびた顔に血色を戻す
汗も引く見えない野望にすら
追い付きたいと必死なのが解った
どろどろアスファルトに垂れる
一滴一滴が僕を削っていく
さ迷える脳内の拡散と真実
誰もが其所は同じなら良いのに
何故空気にさらされる
普通の鯉が腹を見せて呼吸が乏しい
蝉が腹を見せる時
雑草だけは見守っていた
早く痛い時間を食べてしまいたい
安堵に浸って背中を伸ばす
今日は眠れるかな
混沌と偶像が僕を狂わせ導く日々