190)10月のカベタマ文庫 テーマは ”ねじまき鳥クロニクル”
10月のカベタマ文庫
テーマは
”ねじまき鳥クロニクル”
◯ねじまき鳥クロニクル 村上春樹著 新潮文庫
◯静かなノモンハン 伊藤桂一著 講談社文芸文庫
◯ジャックと豆の木 イギリスの昔話 ジョン・シェリー再話/絵 おびかゆうこ訳
お店をはじめてから、
『一番好きな本は何ですか?』とよく聞かれます。
それはとても難しい問いですが、
”一番読んでいる物語はねじまき鳥クロニクルです”と答えています。
そう答えると
”パートナーや好きな人が村上さんを好きだから読んでいるのだが、いまひとつよくわからない”
という方に
”なぜ伏線回収しないのですか?”とよく質問されます。
わたしは最初は”伏線??なんのこっちゃ??”
って思っていたんです。
私にとっては村上さんの物語はとても自然ですべてそのままに受け入れているものだから。
でも、一般的には
”なんだかよくわからない話”みたいなんです。
銃が出てくればそれは発砲されなくてはならないはず、
村上さんの物語には銃に代わるいろいろな物事がでてくるのに、そのまま置いていかれる、意味がわからない、と。
うーん。
それではなぜ、私はなんの疑問も今までもっていなかったのか?
考えてみたのですが、それは、
”蒔かれた伏線の回収は自分の心の中で行っている”からなのだろうと思います。
そしてその”伏線回収”は時を重ね自分の変容とともに
一生をかけて回収し続けています。今もなお。
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11月には
#舞台ねじまき鳥クロニクル があります。
チラシ店頭にて配布中なので
みなさまぜひお持ちください。
ねじまき鳥クロニクルが好きな方も
ねじまき鳥クロニクルが意味がわからなかった方も
ねじまき鳥クロニクルを読んだことがない方も
この物語は自分の心の井戸の底に深く深く降りていくようなお話です。
舞台をみる前とそこを通り抜けた後では、
自分は違う世界にいるのでは?
そう、楽しみにしています。
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