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建設リスト

アメリカのマンション

2018.09.06 06:16

アメリカ合衆国では、マンハッタンに1930年代から超高層マンションが林立するようになっていた。戦後はモータリゼーションと並行し、持家所有と郊外開発が進む。その一方、中心市街地ではスラムクリアランスを目的とする公共住宅法(1937)以来、マイノリティのコミュニティを全面的に破壊しながら中高層の公共住宅が建設された*2。しかし大規模な高層住宅ほど、エレベーター、廊下、空地などお互いの監視の目の届かないスペースが生まれるために、強盗、窃盗、脅迫、強姦、殺人といった凶悪犯罪の温床(13階建以上で千人当たり年間20件)となって退去者も急増し荒廃する。こうした治安問題を背景に、プルーイット・アイゴー団地の全面爆破(1974)と中低層団地への建て替えに代表されるように、公共住宅の高層化は下火になった。