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マヤ

『W旦那+(プラス)』 TAKAOMI38 三代目妄想劇場ショートストーリー

2018.09.07 23:00

自宅マンションまで戻ると、仕事を終えて駆けつけてきた健二郎が待っていた。




無言で隆臣を抱いてしばらく離さなかったが、直己が諭すように伝えた。




「みんな気持ちはわかるが、今日は退散しよう。後は親子水入らずでな」




それでもしばらくはELLYや健二郎に撫で回されたり、乃愛のキス攻めにあったりで、隆臣は訳もわからないままはしゃいでいた。




婦人警官が後から追いかけてきて、病院での受診を進めたが、隆臣が嫌がったのでそのままみんなと別れ、自宅に連れて帰った。




隆臣の物ではない真新しい洋服を脱がせ、全身をくまなくチェックしたが、かすり傷一つ見当たらない。




それどころか少し伸びかけていた手足の爪が綺麗に揃えてあって、ヤスリをかけたように

先端も丸くツルツルになっていた。




すぐに風呂に入れ、消化の良い食事を与え、新しく買ってきた大粒イチゴも5つ平らげた。




隆臣は、二人のパパが甲斐甲斐しくつきっきりで世話をするのが嬉しくて仕方ない様子で、終始ニコニコ笑っている。




「今夜は何も聞かず休ませよう」




臣の言うとおりに、隆二は何も言わず隆臣をベッドに寝かせた。




隆二も布団の中に入った。




「パーパも一緒にねんねしゅるの?」




「うん、ずっと側にいるよ」




「しゅごいねぇ♪」




「パーパ❗たぁくんのことしゅき?」




「大好きだよ…」




頬と頬をくっつけた。




マシュマロほっぺの温もりに、無事に手元に帰った喜びが湧いてくる。




「じゃあもうお泊まりしちゃダメよ」




「…たっくん」




やはり行方不明になる前日、隆二は帰って来なかったと思って怒ってたんだ。




また愛しさが込み上げてきて、隆臣を抱きしめた。




「たっくんごめんね…もうよそでお泊まりしないからね…」




「げんまんしゅる?」




隆臣のちっちゃな小指をすくって小指を絡めた。




「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ーます♪」




「パーパ❗針こわいねー‼むいむいでいーよ♪」




「え!?むいむい飲むの?」




「ちがうよ!パーパがちゅかまえてくるのよ」




「やだ‼パーパこわいよ  笑」




「じゃあウソはダメよ」




「ん…約束するよ」




隆臣が小さくアクビをしたので、隆二は愛しい我が子を腕枕して目を瞑った。




臣が洗面で伸びた髭を整えて子供部屋に戻ってきた。




柔らかな照明の中で、隆二と隆臣が頬をくっつけて眠っている。




臣はベッドサイドに腰掛け、隆臣と隆二の髪を交互に優しく撫でた。




「おれ…お前たちがいれば他になにもいらない…」




臣の目にまた涙が光った。






つづく