『十戒』にまた騙された話【ネタバレなし感想文】
2023.10.13 15:05
前回、方舟にやられたんです。
『十戒』は同じ作者の最新作。こちらももちろん騙されるのを期待して読み進めるわけですが、想像以上に騙されました。もうなんというか清々しい。
騙されて喜ぶってエンタメの世界じゃなきゃあり得ないですからね。ということは、エンタメにおいては騙されれば騙されるほど良かったということ。そりゃあもう気持ちよく騙された方が得です。
楽しんだ上で、その経験を現実世界で活かすこともできますから、一石二鳥ですね。
さて、『十戒』のあらすじをご紹介しておきましょう。Amazonさんよろしくお願いします。
殺人犯を見つけてはならない。それが、わたしたちに課された戒律だった。 浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。 島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。 島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。 “この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。 犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。
『方舟』に続き、またも特殊な状況下でのお話です。今回も同じく、主人公以外の描写は手薄ですが、それが犯人探しの楽しみにも繋がるから面白いですね。
読む順番は自由ですが、折角だから作者の歴史を辿りましょう。『方舟』を読んでから『十戒』を読むことをオススメします。そしたらまた語り合いましょう。
本の最後には前回同様ネタバレ解説のQRコードもあるので、ミステリが苦手という方にもオススメです。でも、人がそこそこ死ぬので生徒にはまだ早いかな。
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だけど、フィクションを楽しむって能力も大事かも。