ALPS OUTDOOR SUMMIT出店。色々持ち帰った。
長野県松本市で開催のALPS OUTDOOR SUMMITへ、3日間の出店でした。
SALT WORKS製品をご購入いただきました皆様、弊社ブースへ足を運んでいただいた皆様、ありがとうございました!!!
正直なところ、著名なアウトドアブランドの数々がブースの大半を占める中、まだ始めて間もないようなメーカーであるSALT WORKSは隅っこでコソコソやらせてもらっている気持ちで立っていましたが、
ありがたいことに数多くのエンドユーザーさんから好評をいただき、またかつてないほどに売れ、自信がついた3日間でした。
自転車業界はアウトドア業界との壁を作ってしまっている と以前からずーーっと感じていましたが、イベント初日のプレスデーにて業界の方達と意見交換をして、感じていたことはやはり間違いないなぁなんて思ってしまいましたが、業界がこれから広がっていくためにもアウトドア業界と手を握っていくことは必須じゃないかな なんて思えました。
ただ、今更そう思っても手遅れなくらい、アウトドア業界はもう手が届かないほどに先に進んでいる。
自転車業界に軸足を持つショップが、アウトドア業界に単身突っ込んで自らの立ち位置を築く というのはおそらく無理です。
それよりも自転車を軸にアウトドア色を濃くしていく というのがしっくり来ます。
とにかく衝撃的であり、また自信にもつながったイベントでしたが、
10月の3連休というハイシーズンに松本市で宿泊をして松本を肌で感じたことは、それはそれは衝撃的であり、また一種の諦めすらも感じた経験となりました。
旅慣れた方や登山メインの方などは松本市へは幾度となく通っていてよくご存知なのだろうと思いますが、僕は基本出不精なので、3連休の松本市を肌で感じたのは初めてでした。
城下町であり、自然豊か。どころじゃなく、日本全国が羨むフィールドがある。アクセスが極めて良好である。
ローカルのスポーツチームを愛し、独自の文化を築き、それを愛している。
とにかく、市民のプライドがあるし、人がたくさん来る。
そんな松本市を見ると、もう田舎の復興なんて幻想じゃないか とすら思えました。
羨ましがられるほどの豊かな自然と、非常にアクセスの良い立地。それと成長の芽を植え続けられるほど計画的に設(しつらえ)られた街の区画。そしてそれを利益として受け入れられる在住民。
この要素が全てあることが、街の「経済的」運命を左右しているんだなぁ と、失礼ながら松本市周辺の他地域にも足を運んでみて、比較してそう思いました。
しかし。
恥ずかしながら、
松本市のその、活気付いて、イケてるハイセンスの人(何を言っているんだ、俺)たちがたくさん入り乱れる様相よりも、
お番台がいる銭湯(石鹸無し)、駅併設なのにレジをはじめいろんなオペレーションが苦手な老舗蕎麦屋がある地域の方が、自分としては落ち着いていられるし、旅情緒があって、好きでした。
そういう田舎の良さって、実は守っていかなければいけないものじゃないかなぁ なんて思えました。
ーー
これからも成長していく地方は、もうすでに成長しているだろうと思います。
しかし成長を抜きにして、地域それぞれには守っていかなければならない価値があるだろうと思います。
問題は、その守っていかなければならない価値を、在住者はわかっているのか?というところ。
こういう時に、移住者は役に立ちます。
僕は移住者なので、めんどくさがられても「他所者であり続けよう」と思いました。なんて言ってると、いつまで居続けられるかわかりませんが、、。
移住者が増えたり、新たな文化を受け入れられる余白のある地方(田舎)なのかどうかは、もうすでに今現在で勝敗は分かれているんだろうと思います。
どこも人口は減るし、地方では壁があってなかなか新たな風は吹かない。
問題は、在住と移住との「文化を育む」コミュニケーションがあるかどうかと、地域が異文化を受け入れられる懐を持っているかどうか。
自転車文化にその要素は、あるのかなぁ?
わかりませんが(おそらく、無い)、僕は松本での経験を持ち帰って、それなりに生かそうと思います。
とにかく、ただの物販の場ではなく、文化が熟すようなコンセプトであったALPS OUTDDOR SUMMIT。
色々と持ち帰ってきました。
初開催にもかかわらず動員数が信じられないほど伸びたイベントでした。
来年は、なんとかしてお声をかけていただけるように自身の商売と文化を磨いていこうと思います。
HPへのログイン障害によりブログが1週間も空いてしまいましたが、復活しました。
これからも暇な時に流し読みしていただければ幸いです。
では明日からもよろしくお願いいたします。