「(探し)求める・要求する」を意味する“Seek”と“Demand”の違い
おはようございます、Jayです。
ジャニーズが行った記者会見でNGリストの存在が発覚し、記者会見のやり直しを要求しています。
何かを得ようとするこの「求める・要求する」を英語で言うと“seek”や“demand”などいろいろありますが、今朝はこの“seek”と“demand”の違いについてです。
度合い:
“seek”<“demand”
“demand”(ディマンドゥ)はもっとも強い意味合いでニュアンス的には「要求する」で、使う場面を間違えると横柄もしくは上から目線に感じさせてしまいます。
“seek”はニュートラル(“demand”より弱い)でニュアンス的には「要求する」というよりは「求める」です。
“被害を受けたから弁償”など当然の権利や権限がある時は“demand”が適しています。
“seek”は「探す」という意味もあるように、当然の権利/権限がある場合でも誰/どこに要求すればいいかわからない場合は“探し求めるという意味合いがある“seek”の方が良いです。
別の角度から見ると、“demand”は本人が一切動く事なく要求しているような感じで“seek”はある程度の能動的に動く感じがあります。(あくまで感覚的な話)
当事者の会の方達は弁済を受ける権利があると思うので慰謝料等を“demand”(要求する)のは至極当然の事だと思います。
しかし彼らが声を上げた当初はどうしていいかわからなかったので自分達で動いた事でしょう。
この探し求める行動が“seek”です。
時に権利・権限があるか不確かな時もあるかと思います。
そういう時は“seek”の方が良いです。
わからない場合もしくはない場合に“demand”をしてしまうと横柄になってしまいます。
例えばプロ野球選手の年俸交渉。
個人的に大活躍してリーグ優勝やクライマックスシリーズ進出を決めたのなら“demand”で良いですが、そんなに活躍しなかった選手は「年俸上げてもらう事は出来ますかね?」程度に留めておくのがいいでしょう。(笑)
あと逆に、日本人はアメリカ人と比べてハッキリ主張せずに相手に読み取ってもらおうとする文化のせいか、“demand”で良いのに“seek”の時があります。
実は当事者の会が再び記者会見を行う事を要求している事に少し違和感を覚えております。
弁済を受ける権利は当然有していると思うのですが、記者会見のやり直しを求めるのはちょっと違う気がします。
記者会見を求めるよりも彼らとの話し合いを求める方が良いのではないでしょうか。(こちらの場合は“demand”でOK)
仮に再び記者会見が行われるなら外国特派員協会で行うもしくは昔から性加害についてちゃんんと報じてきた会社と行ってほしいですね。
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Have a wonderful morning