人と関わるから世界が広がる
こんにちは、
精神科医の諸藤えみりです。
今日は
「人と関わるから自分が分かる。
他者を認められる。」
というお話をします。
外来に来てくださる
高校生の話で
考えさせられたのでメモ。
外来に
高校生が来られています。
(特定されないよう配慮しています。)
通信制の高校でしたが
定時制の高校に編入しました。
彼女は言います。
「人間関係がハンパない。
しんどい。
何気なく言われたことを
ひきずってしまう。
友人のちょっとした行動に
イライラする。
今までは通信制だったから
家で1人だった。
良くも悪くも
平和だった。
今は学校に行っているから
人と関わることが増えた。
感情の起伏がヤバい。
嬉しいこともあるけど、
しんどいことも多い。」
私はこの言葉を聞いて
「いい経験をしているな。」
と思いました。
人とまったく関わらずに
生きるのは難しい。
社会に出れば
嫌でも人と関わる。
私は
「しんどいかもしれませんが、
いい経験をしていると
私は思いますよ。
人とまったく関わらずに
生きていくのは難しいです。
これから就職しますよね?
社会に出る練習をしていると
考えてみてはどうですか?
それに、
人と関わるから
自分と他者の違いが分かるんです。
超簡単な例を出しますね。
私は高校時代
数学は好きじゃなかったんです。
でも、
友人は数学が大好きで
数学科の大学に進学しました。
『大学に行ってまで
数学を勉強したいの?
信じられない。
私は絶対いや。
この友人は数学が大好きなんだな。』
と、当時の私は思いました。
いろんな人がいると
思ったんです。
自分と異なる他者に出会うから
『私はこう。
でも、あなたはそうだよね。』
と、認められます。
自分を知り、
他者を認めることで
成長すると思うんです。
ごめんだけど、
私から見たら〇〇さん
キラキラしてるよ。
悩んでる姿も
その年齢特有で
眩しいもん。
生きてるって感じで
羨ましいよ。」
と、伝えました。
そしたら彼女は
「げ~~~~~、
ぜんぜん羨ましくなんかないよ。
こっちは大変だよ。」
と笑いながら言っていました。
今月末にある運動会には
頑張って参加するとのこと。
運動会かぁ、
懐かしい。
全力疾走とか久しくしてない。
やっぱ眩しいよ。
私も家にいるのが好きだけど、
ずっと1人が続くと
人と交流したくなる。
もちろん
私の価値観と異なる人に
出会うこともある。
仲良くなれないときもある。
でも、
人と交流することで
世界が広がり、
喜びを分かち合えるようになる。
人と出会うって面白い。
インスタにメッセージをいだたいて
交流が始まるときもある。
(私が一方的に
メッセージを送るときもある笑)
人生の醍醐味だと
私は思うな。