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ミニオン・ハチャメチャ・アイス(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)

2018.09.09 03:35

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン/ミニオン・パーク

 2018年6月30日に登場したミニオン・パーク2つ目のアトラクション。工事は以前から進められていたが、新アトラクションであると発表されたのはわずか3ヶ月前。小型ライドとはいえ、異例の早さでのオープンとなった。

 ミニオンパークにあるプールをミニオンたちが巨大凍らせ銃で凍らせて、その上で製氷車を使って氷上レースをする、というストーリーに沿った造形は、派手さはないものの、丁寧に作り込まれていている。キューラインにはプールという設定に合わせた看板があるし、ライド上には、巨大な凍らせ銃や凍りついたミニオンたちもいて、見た目に楽しい。

 ただ、最新アトラクションでありながら、ライドシステムは昔からあるものなので、乗り心地は決して良いとはいえないし、驚きがなかった。東京ディズニーシーのワールプールやパルケエスパーニャのトマティーナと同じで、コーヒーカップの変化球。ただ、この2つのライドは円形なので、前向きの2人×2列という点で、一番近いのは、ひらかたパークのパニックレーサーだろう。それなのに、なぜかシステム不具合で運休することが多いというのは謎だが、噂によると、安全装置のシステムが複雑らしい。

 小さい子供でも安心して乗れるようにか、回転はあまり激しくなく、遠心力を感じる場面もほとんどない。ライド同士がすれ違うところも、見ている印象よりも余裕があり、思っていたよりスリリングさはなかった。安全バーではなく、しっかりとしたシートベルト(それに付いたベルトをクルーが引っ張りチェックする念の入れよう)なので、体が横滑りすることもない。アイスを名乗るわりには、凍らせ銃から出ている煙もただのドライアイスで、涼しさを感じさせるような演出がないのは残念。これでは「ミニオン・ハチャメチャ・ドライアイス」だ。ちょっと見た目が豪華なコーヒーカップという印象通り。それ以上のサプライズはなかった。


B-


オープン前の時期の写真。間違えてトイカメラ風になってしまった
上の写真と違って、スポンサーの看板がまだない
凍らせ銃から出るスモーク
もっと勢いがあれば良いのに
全体の広さに対して、1つ1つのライドは大きく感じる
派手さはないが可愛い造形