知新(ちしん)観象台2
2018.09.08 03:31
今回は、清水真一氏が撮影した星雲星団の写真を掲載しました。清水氏は、当時アグファのイゾクローム乾板(DIN18°)を使用していました。しかし、富士フィルム研究所長の好意で、レギュラーエマルジョンの乾板を作ってもらい、バッキングもしてもらえていたようです。(DIN19°=ASA63°)
M31(アンドロメダ銀河)やM33、北アメリカ星雲は3時間露出、M13は1時間露出、M45は45分間の露出です。M42の写真には、馬頭星雲もきちんと写っています。いずれも、高い撮影技術が要求される長時間露出の写真です。
1枚目の写真右側の人物は、知新観象台を訪れた山本一清氏。
(写真はいずれも伊達英太郎氏天文写真帖より)
参考文献:日本アマチュア天文史,日本アマチュア天文史編纂会,恒星社厚生閣,1987