妊産婦の自殺。産後うつは「死にたくなる病気」。私達にできること。
こんにちは😊
過激なタイトルですみません💦
このことに関して、投稿を書かねばならないと思いながら、どうしても筆が重く、書き進められないでいました。
9/6(木)の四国新聞に、衝撃的な記事が掲載されたのを
ご覧になった方はいらっしゃいますでしょうか。
妊産婦の死亡原因について、今回初めて全国的な調査がなされ
その結果2015~2016の1年間で亡くなった妊産婦357人の内、約1/3にあたる102人が
自殺で亡くなっていることが明らかになりました。
こちらも合わせてご覧下さい。
かつて、「産後うつは自然に治るから治療は必要ない」とされていた時代がありました。
しかし現代では、一過性の気分の落ち込みを指す【マタニティブルー】と、
産後のうつ病である【産後うつ】は初期傾向は似ているものの「早期治療が最も大切」と、明確に区別されています。
産後うつは【うつ病】で
す。
うつ病は脳の神経伝達物質に異常をきたす病気です。
人が変わったように感情の起伏が激しくなったり
些細なことに心配になってソワソワしたり
人にどれだけ励まされても自己否定感を拭えなかったり
それらは病気によってもたらされた症状であって
個人の性格や気の持ちようだけの問題ではないのです。
その【うつ病】の【症状】の
最も深刻なものが
【希死念慮(死にたくなる)】
です。
あえて簡潔に書きます。
うつは【死にたくなる病気】です。
しかし、うつは
適切な治療を受ければ治る病気です。
うつ病にかかる人は、性格(思考のパターン)や家族環境、生育歴などに問題があり、
原因があるからかかるというイメージがものすごく強いですが
(そしてそれは決して誤りではないのですが)
自分はメンタルの病気とは無縁だと思っていて
これといって思いあたる原因がない人でも、
うつにかかる可能性はある
ということを、ぜひ知っていてほしいと思います。
うつ病に関するある調査で、日本人の
15人に1人
は、一生の内に一度はメンタルの疾患にかかるといわれています。
そして、結婚、妊娠、出産、それに伴う休職や退職、転居など
人生の中で大きな変化が短
期間に凝縮して起こり、
なおかつ体内やホルモンバランスの急激な変化が同時に起こっている妊産婦は、
メンタルの疾患にかかるリスクが
一般的な女性に比べて5倍高い
という調査結果が出てい
ます。
妊産婦のリスクに関して、
身体的なところにばかり注意されがちですか
ご自分とお子さん、家族の未来を守るために
どうか産後うつという病気の身近さと
恐ろしさを知っておいてほしい
と願わずにいられません。
そして忘れないでほしいのは
治療を受ければ産後うつは治ります。
本来の自分に戻り、安定して子育てができる日は必ず訪れます。
私の話を少しします。
不妊治療の末、やっと授かった子。
それなのに、息子が生まれた直後から、なんだか現実ではないような感覚に苛まれました。
環境が激変したことに、気持ちがついていきませんでした。
体型や身なりがすっかり変わってしまったことに、言い表せぬ悲しさを感じました。
そしてそれらを覆すほどの幸福感を
息子の温もりから感じることができませんでした。
どう接してよいのか全く分からない不安の塊が、生まれたての息子そのものでした。
1日激しく泣き続ける子を、義務感だけで世話をしていました。
しだいに息子と二人でいるのが怖くなり、
ハサミや包丁を見れば 息子に向かって投げてしまうんじゃないか
車に乗れば このままスピードを上げてどこかへ追突してしまうのではないか
息子を抱いて階段を下りれば
カッとなって放り投げてしまうのではないか
自分の中に制御できない感情が突然沸いてきて、抑えられなくなるのではないかと
しだいに夜も眠れなくなり
日中は激しい頭痛と吐き気に見舞われ、起きて歩くこともままならず
息子と離れて横になるときだけが熟睡できましたが
一人になってほっとした途端、腹痛やめまいに襲われました。
欲しくて授かった子なのに
私が子どもを生むのが間違っていたのだ
この子は誰か他の人に育ててもらった方が幸せなのだと
必死で乳児院や里親の情報を調べた夜。
私の場合、どのタイミングで受診するのがベストだったのか
今になってみてもよく分かりません。
ただ、受診した後もメンタルの薬への偏見や
ちょっとしか出なくても【できる限り母乳を与えないといけない】という思い込みから
頓服薬のみで
抗うつ剤の服薬を拒否し
結果 完全に起き上がれず、水も飲めない状態になり
そこまで来てやっと抗うつ剤を受け入れたときには
「もっと早く治療を受けていればよかった」
と強く思ったことは今も忘れません。
あれから4年経ちます。
今も通院は続けています。
だけど、自営業の傍らこの会を立ち上げ
たくさんの人と繋がりを持ち
夫と子どもと犬達と、幸せに元気に暮らしています。
息子はかわいいです。
よく笑い、お調子者で、毎日くだらないことをしては私に怒られてヘラヘラしている息子がものすごくかわいいです。
産後うつは必ず治ります。
死にたいほど辛い時間は必ず去ります。
その辛い時間と一人で戦わないで
皆で手を取り合って戦っていけるよう
ヒュッゲライフ香川は、側に寄り添っていきたいと
心から思っています。