山平重樹さん『東映任俠映画とその時代』
鶴田浩二、高倉健、若山富三郎、藤純子、菅原文太、
『網走番外地』『昭和残俠伝』『博奕打ち 総長賭博』『極道』
『緋牡丹博徒』『仁義なき戦い』『日本暗殺秘録』『日本の首領』『極道の妻たち』…etc.日本が最も熱かった時代に捧げる鎮魂歌(レクイエム)
その勃興から終焉までを、剛腕プロデューサー・俊藤浩滋の
足跡を軸に読み解く、傑作ノンフィクション!血沸き肉躍る「あの時代」の熱気を完全再現!
東映任俠映画が一世を風靡し、社会的現象にまでなったのは60年代後半、
戦後の日本が右肩上がりの高度経済成長を走るなか、
「怒れる若者たち」が立ち上がり、「若者叛乱の時代」といわれた
あの政治的季節を抜きにして、東映任俠映画の隆盛もあり得なかったであろう。
そこに描かれていたのは、徹底して男の美学であり、任俠浪漫であった。
「あのパターンはみんな俊藤浩滋プロデューサーが
確立させたものですよ……」(本文より)
【目次】
第1部 東映任俠映画の時代
第1章 東映任俠映画の始まりと鶴田浩二
第2章 『網走番外地』と高倉健
第3章 『昭和残俠伝』と池部良
第4章 『博奕打ち 総長賭博』と名和宏
第5章 『極道』と若山富三郎
第6章 『緋牡丹博徒』と藤純子
第2部 三島由紀夫と任俠
第7章 鶴田浩二を愛した三島由紀夫
第8章 菅原文太の登場
第9章 『日本暗殺秘録』と千葉真一
第10章 「俠客」としての三島由紀夫
第3部 「任俠」から「実録」へ
第11章 転換期を迎えた東映任俠映画
第12章 『仁義なき戦い』をめぐる人間模様
第13章 高倉健・菅原文太コンビの終焉
第14章 実録物の隆盛と渡哲也
第15章 『日本の首領』と高倉健の新境地
第16章 『首領を殺った男』と『極道の妻たち』
第4部 俊藤浩滋と東映の黄金時代
第17章 永遠の映画青年
第18章 映画に必要なことはすべて裏社会で学んだ
第19章 “任俠映画後”の俊藤浩滋
第20章 高倉健・菅原文太の最期
山平重樹(やまだいら・しげき)
1953年山形県生まれ。法政大学卒業後、フリーライターとして活躍。『ヤクザに学ぶ』シリーズなど著書多数。近著に『伝説のヤクザ18人』(イースト・プレス)、『爆弾と呼ばれた極道 ボンノ外伝 破天荒一代・天野洋志穂』『サムライ 六代目山口組直参 落合勇治の半生』(徳間書店)、『実録 赤坂「ニューラテンクオーター」物語』(双葉社)、『高倉健からアホーと呼ばれた男 付き人西村泰治(ヤッさん)が明かす――健さんとの40年』『最強武闘派と呼ばれた極道 元五代目山口組若頭補佐 中野太郎』『力道山を刺した男 村田勝志』(かや書房)がある。
著者:山平重樹
発売日:2023年11月24日
ISBN:978-4-909979-53-7
判型・ページ数:四六判・448ページ
定価:本体2,200円+税
amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4909979530
お詫びと訂正
『東映任俠映画とその時代』第1刷に誤りがありました。ご購入いただいた読者の皆様に大変ご迷惑をおかけいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
●139ページ 7行目
【誤】それをもとに佐藤がパドックでじっくり馬を観察し続けた。
【正】それをもとに俊藤がパドックでじっくり馬を観察し続けた。
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