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LC=相棒's のじじ~放談!

独高級車、テスラ包囲網 ダイムラーなどEV一斉投入・・・

2018.09.08 23:08

日本経済新聞


【転載開始】


■独高級車、テスラ包囲網 ダイムラーなどEV一斉投入


 【ストックホルム=深尾幸生、シリコンバレー=白石武志】

 独ダイムラーは4日、高級車ブランド

「メルセデス・ベンツ」で電気自動車(EV)

市場に本格参入する新モデルを発表した。

アウディやBMWなども2019年にかけEV

を一斉に投入する。

欧州や中国での環境規制強化に対応する

のが表向きの目的。

その裏側には、お膝元の欧州市場で旗艦

モデルの販売台数が米テスラの後じんを

拝していることへの危機感がある。


 EV専用ブランド「EQ」の第1弾となる

多目的スポーツ車(SUV)「EQC」の発表の

舞台に選んだのは、環境都市として知られる

スウェーデンのストックホルム。

発表会でディーター・ツェッチェ社長は

「メルセデスの新時代の夜明けだ」と力を

こめた。


 ダイムラーはこれまで小型車「スマート」など

でEVを販売したことはあるものの、

いずれも走行距離が短く限られた用途向け

だった。

それに対しEQCは満充電での走行距離は

450キロメートル以上。

2つの電気モーターを搭載し、

5.1秒で時速100キロメートルに達する加速力

を持つ。


 シンボルである「スリーポインテッド・スター」

など外観デザインはベンツの高級感を踏襲し

つつ、運転席の大型のディスプレーや

「80%まで充電して」などと声で操作ができる

機能など先進技術を取り入れた。


 ツェッチェ社長は「完全パッケージの本当の

メルセデスだ」と述べ、内燃機関を発明し、

自動車産業の盟主として100年以上君臨して

きたダイムラーがEVに「本気」であることを

強調した。


■22年までに10車種以上投入


 EQCの価格は19年春に公表するが、

関係者の話をまとめると、

約8万ユーロ(約1040万円)以上のテスラの

SUV「モデルX」よりは安くなりそうだ。

販売担当取締役のブリッタ・ゼーガー取締役

は「ベンツを所有していない新しい顧客を取り

込む」と話す


 ダイムラーは22年までに100億ユーロ

(約1兆3千億円)を投資し、10車種以上の

新型EVを発売する計画を掲げる。

EQCは19年夏にまず欧州で発売し、

19年から20年にかけて中国や日本、米国にも

投入する。

EVに注力する理由は欧州や中国で厳しくなる

環境規制だが、もう一つ無視できないのが

テスラの存在だ。


■「S」対決で敗北


 歴史的な敗北ともいっていいだろう。

自動車専門誌オートモーティブニュースに

よると、17年の欧州市場でベンツの旗艦車種

「Sクラス」(1万3359台)の販売台数がテスラ

の主力セダン「モデルS」(1万6132台)に初めて

抜かれたのだ。


 価格が900万円近いテスラのモデルSは、

先進イメージを武器に欧州でも若い層を中心

に支持を集めている。

世界の高級車市場は長年、ベンツのSクラスや

BMW「7シリーズ」などドイツ勢の牙城だった。

それをテスラが崩したのだ。


 ダイムラーとテスラには因縁がある。

ダイムラーは2009年にテスラに約9%出資。

14年には資本関係を解消したが、テスラの

車両設計のベースにはベンツ流があるとされる

など「育ての親」と言っても過言ではない。


 高級車市場でテスラに負けることは台数以上

の意味を持つ。

これまでドイツ各社は利幅の大きい上位モデル

で稼いだ利益を原資に技術革新をリードし、

ブランド力を高めてきた。

この方程式が崩れれば、自動運転や電動化など

次世代技術の開発シナリオが狂いかねない。


■アウディ、ポルシェなども続く


 ドル箱の高級車市場を食われて困るのは

ほかのドイツ勢も同じだ。

「電動化で高級車メーカーのナンバー1になる」

とぶち上げたアウディは初の量産EVとなる

「eトロン」を今月中旬に米サンフランシスコで発表。

ポルシェも19年に初の市販EV「タイカン」を、

BMWは満充電で700キロメートル走れる「i4」や

SUVの「iX3」を20年に発売する。


 3日、ベンツの発表に合わせるかのように

アウディがeトロンの生産をブリュッセルで始めた

ことを発表。

さらに4日にはBMWが21年発売の次世代EV

「iネクスト」の一部画像を先行公開した。

新型EVのアピール合戦の様相を呈している。


■テスラ、欧州工場も


 一方、ドイツ勢の包囲網を迎え撃つテスラ。

株式非公開化の計画を3週間足らずで撤回

するなど、経営ではゴタゴタが続く。


 新型車「モデル3」の量産が軌道に乗り始めた

米カリフォルニア州の工場は当面は米国向けの

生産が中心となる見込み。

グローバルな車両供給体制が課題となっており、

7月に中国新工場の計画を正式発表したのに

続き、8月の決算説明会では年内に欧州でも

新工場の立地選定を終える方針を示した。

中国と並びEVの主要市場となる欧州でさらに

攻勢をかけようとしている。


 ドイツ勢は新型EV攻勢でテスラを退けられる

のか。

業界関係者は「走りや仕上げなど伝統的な評価

ではドイツ車に一日の長がある。しかし、自動

運転機能や車載情報システムのソフトウエアなど、

自動車メーカーが苦手なところをテスラはうまく

やっている」と評価する。


 日本車各社も19年にかけて中国を中心に一斉

にEVを投入する。

先行するテスラが品質と生産性を高めるのが

先か、ドイツや日本勢など既存勢力が追いつく

のが先か。

EV大競争時代の号砲が鳴った。


【転載終了】

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 現在のところ、高級車と言われる分野での

競争というところのようですね。


 日本で言えば、レクサスなど海外生産の

分野でしょうかね。


 いずれ、普通車の分野にすそ野が広がって

くるのでしょうが、日本のメーカーは対抗できる

のでしょうか?