能力があっても幸せになれない…?
Spark Lab(スパークラボ)の清川絹です。
一気に秋めいてきましたね。
美味しい食べ物にあふれるこの季節、
日々幸せを感じている私です。
さて今日は、ルミナ・スパークセッションでよく直面する
「できると好き(能力と嗜好性)の違い」について書いてみたいと思います。
できる(能力)と好き(嗜好性)の違い
ルミナ・スパークのセッションをしていると
「強みに目を向けようと思っても、どうしても弱点が気になる」
ということがあります。
ルミナ・スパークのポートレートは、内在・日常・行き過ぎの3つで表示されています。
内在は、くつろいだ状態の自分、日常というのは、人前の自分です。
(今日は扱いませんが行き過ぎはストレス下にあるときの自分です。)
「弱点が気になる」方は、「内在」ないしは「日常」の数値が低い状態を見て、「自分の弱点だ」と認識します。
そんな時、まず最初にお伝えするのは、
ルミナ・スパークは「嗜好性」を測っており、あなたが「好んでいない」ことを表しているだけで、「能力としてできない」のとは異なる
ということです。
細かい作業を淡々とすることは嫌いでも、「領収書の精算が面倒だから、もう自腹でいいや」とその作業をやらないことを選ぶ人は少ないと思います。
たとえ「嫌い」でも、「能力としてできる」ことは誰でもたくさんあります。
「できること」をやることは幸せか?という問題
次に見るのは、
本来「好きではない」かもしれないけれど、日常的に「行動として実施している」状態です。(ルミナ・スパークで言うと、「内在」は低いのに「日常」で高い場合。)
例えば、新規事業を立ち上げたり、次々新しい発想をしたりするのが好きな人が、
「前例に基づいた淡々とした作業」を求められる職場にいる場合。
「規律重視」という資質が強くでそうです。
こんな状態にいると、日々の仕事が辛くなりそうなのは想像がつくと思います。
さすがにそこまで極端な仕事は、キャリア選択の段階で選んでいないかもしれませんが、異動やプロジェクトなどで、短期的に担当せざるを得なくなることは珍しくありません。
仕事だからと、あまり好きではないこと、苦手なことを自らに課して、お金を稼ぐ手段として日々を過ごしている人は多くいるのが現実です。
できることをやり続けているため、もはや周りからは『得意なこと』に見える状態に到達しているかもしれません。
でも、本人の感覚としては、自分の能力は使っているけれど、自分らしい人生を送っているか?自分として幸せか?と問われると疑問に思うというところです。
自ら主体的に取り組むと「幸福度」は上がっていく
慶応大学の前野教授が示す幸福学というものがあります。詳細が気になる方はぜひ検索していただければと思いますが、「幸せの4つの因子」を満たすことと、『自ら主体的に取り組むと「幸福度」は上がっていく』というのが重要なポイントです。
①「やってみよう」因子
②「ありがとう」因子
③「なんとかなる」因子
④「ありのままに」因子
中でも「ありのまま」という因子に着目すると、「できることをやっていても幸せにつながっていないのだとしたら、自分の持って生まれた資質を活かしてみませんか」という問いが生まれます。
苦手なことを淡々とこなす人がたくさんいる組織よりは、できることを精一杯、創意工夫しながら積極的に頑張っている人が多い組織の方が、活気が生まれやすいのは想像に難くないと思います。
あなたは今、どんな環境で、どんなお仕事をしているでしょうか。
もし、自分らしい人生を送れていないかも、幸せと問われると疑問と感じるなら、いきなりガラッと現状を変えるのは、難しいかもしれませんが、少し自分の持って生まれた資質に立ち戻ってみませんか?
・いつもなら、遠慮してやらないことをやってみる
・本当はやりたくないことを、ちょっとやらないでおいてみる
この2点を意識して、自分や周りを観察していると、きっと面白い気づきや変化が生まれてくると思います。