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雲を詠み宇宙を詠む

2023.10.14 15:00

Maribrengaëlです。

子どもの頃から昼夜問わずいつでも空を見上げるのは大好きだった私。今、星を使って仕事をしているのも、元を辿ればそこに繋がっています。毎日見る空も同じものはない、そこにはその時にしか見ることができない景色があります。

昔の人々は、空の色や雲の形から吉凶を占っていたと言います。空は物事のヒントが示される場所とされ、それを専門職にする術師もいたそうです。そして、時にそれは天候として示されることもあります。登山を趣味としている友人で、登山を決めてから天気予報がいい方向へ変化すれば決行するが、悪い方向へ変化する時はすっぱりと諦めてリスケする、という人がいました。当たり前のことのように思えますが、友人にとっては、自分が登山に行くことを決めてからの天候の変化に、意味を見出しているようでした。もちろんこれによって、山でのトラブルを回避したことがあるそうです。「なんとなく行かないほうがよさそう」と断念した日に起きたのが、御嶽山の噴火でした。

私も何かで迷っているときや、悩んでいるとき、緊張しているときなどは、空を見上げるようにしています。シンプルに見上げるという姿勢が気持ちを前向きにさせてくれるのと、そこにはたくさんのヒントがあるからです。雲が何かの形に見えてくると、そこからメッセージを読み取ったりもします。吉兆と言われる鳳凰のような形をした雲であれば「すべてうまくいくから安心しよう」とか、大きなクマのようであれば「どっしり強気に構えていよう」など。まさに雲詠みをしているかのようですが、物事のヒントは常に私たちを取り巻く森羅万象の中から発信されています。その中でも、雲というのはビジュアルでわかりやすく示してくれるものだと思います。

そんな私の空、雲への興味が星に向かい、今では占星術をベースとした宇宙詠み(そらよみ)というものとして提供していますが、それも同じことです。星や月も配置や状態から、常に私たちにヒントを投げかけてくれています。これは誰にでも平等に与えられているので、それを活かすか活かさないかは、私たちそれぞれに委ねられています。

例えば、10/15 の天秤座新月から始まり、10/29の牡牛座満月で終わる「蝕のトンネル」は、知らなければ普通に過ぎ去る二週間でしょう。でもそこには、宇宙が指し示す特別な意味があります。

Les Chronovoyageurs...

※日本時間 10/15 02:56 天秤座新月(金環日蝕)となります。

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