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プロ野球に参戦したらシリーズ~アジア大会で優勝した韓国代表~

2018.09.12 15:40

今回は『プロ野球に参戦したらシリーズ』の番外編で、8月末から行われたアジア競技大会で、社会人侍ジャパン代表を決勝で下し、金メダルを獲得した韓国代表が日本のプロ野球に参戦したらどの位勝つのか?シミュレーションしてみました。韓国代表は、韓国プロ野球リーグ(以下、KBO)から元メジャーリーガーまで召集し、ガチで金メダルを狙いに来ました。結果、彼らは優勝できたものの、強豪国の日本や台湾は社会人選手が中心のチームだったため、韓国からすれば“勝って当たり前”の大会で、むしろ初戦の台湾戦に敗けたことで優勝した後も韓国の国民から批判の声が続く有り様でした。


KBOの傾向そのまま、打高投低の韓国代表メンバー

韓国のプロ野球はここ数年打高投低の傾向がずっと続いています。今回の代表メンバーも投手で圧倒的な選手が見当たらず、国内リーグの傾向がそのまま代表メンバーにも当てはまっています。召集した代表選手数はオリンピックと同じ24名でしたが、メンバー発表後に怪我などで辞退する選手もいて、宣銅烈(ソン・ドンヨル)監督は思うような選手選びが出来なかったのではないかと思います。WBCではオリンピックより4人多い28名が参加可能ですので、今回は辞退したメンバー4名を加え、彼らが日本のプロ野球に参戦したら、どのような活躍をするのかシミュレーションしてみました。

KBOでの成績は9月8日時点のもの。引用:STATIZ(www.statiz.co.kr)


予測方法はKBO→3A→NPBの3段階

近年、韓国プロ野球から日本プロ野球に(又はその逆)直接移籍するケースは、あまり多くありません。李大浩(イ・デホ/韓国ロッテ→オリックス)、呉昇桓(オ・スンファン/サムスン→阪神)などいましたが、どちらかと言うとメジャーリーグに挑戦する選手の方が多くいました。ただし、韓国プロ野球界も、助っ人外国人の供給源はマイナー3Aから引っ張ってくることが多いので、彼らの両リーグでの成績をベースに、韓国プロ野球での成績を3A成績に変換し、更にその3A成績をNPBの成績に再変換することで、プロ野球での成績を予測します。KBOでの成績は、昨年2017年シーズンと今季9月8日時点までの成績を参照しました。


打線は脅威も、投手は通用しない

早速、予測結果を見てみましょう。

やはりパワーのある打線とあって、かなりの攻撃力です。捕手の梁義智(ヤン・ウィジ/斗山ベアーズ)、メジャー経験のある朴炳鎬(パク・ピョンホ/ネクセンヒーローズ)、WBC経験者で若手の金河成(キム・ハソン/ネクセンヒーローズ)などが主軸で、NPBの平均OPSを大きく上回りそうです。三振が多い選手もいるので、活躍できる選手とそうでない選手と明暗分かれそうですが全体的に高水準となりそうです。

しかし、残念ながら投手陣はNPBで平均的なレベルになりそうです。先発投手でFIPが3点台をマークできそうな面子がおらず、プロ野球の1軍クラスで戦うには“戦力が不十分”と言わざるを得ません。


点取り合戦でクライマックス当落選レベル

投手が安定してないので、どうしても点の取り合いのような試合が増えると思います。

OPSとFIPから韓国代表チームの勝敗を予測すると70勝73敗の負け越し。勝率5割を少し下回る見込みで、クライマックスシリーズに進出できるか微妙なレベルとなりそうです。この結果から見ても、現在の韓国代表と各球団のトップ選手を集めた侍ジャパンフル代表の間では戦力的な格差はあるのだと思います。日本に勝つにはアメリカで活躍する柳賢振(リュ・ヒョンジン/LAドジャース)や呉昇桓(オ・スンファン/コロラド・ロッキーズ)など韓国人メジャーリーガー投手を召集できるかが鍵となりそうです。


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