コニー&カーラ
コニー&カーラ
Connie&Carla
2004年11月10日 九段会館にて(試写会)
(2004年:アメリカ:98分:監督 マイケル・レンベック)
コメディ、女同士の友情もの、ラブロマンス、歌、踊り、友情、サスペンス・・・とかなり盛りだくさんな映画です。
まず主役の2人、コニー(製作、脚本も兼ねている)ニア・ヴァルダロスとカーラ(トニ・コレット)がなんといっても何があってもとにかく前向きなんですね。最初に少女時代の2人が学校で歌って踊っているのを、他の子たちがくすくす、ひやかしている所から始まるのですが、大人になっても全く変わっていない2人っていうのが笑えます。空港のカフェでウェイトレスをしながら客のいないステージをやってる2人。
ところが、事件を目撃したことからマフィアに追われる身になってロサンジェルスへ逃亡・・・そこで、女装した男性たちのショー・パブに女装趣味の男として、舞台に立ったらこれが大当たりでどんどん成功してしまう(!?)身元がばれちゃいけないけれど、やっと夢が叶うのも嬉しい、しかし、ドラッグ・クィーンへの偏見の目にもさらされる経験をする、しかもコニーは素敵な男性と出会ってしまうけれど一応「男」ということになっているからややこしい。
『ジーザス・クライスト・スーパースター』『南太平洋』『キャバレー』『ヘアー』『エビータ』と言ったミュージカルナンバーを口パクでなく歌って、女装した男性だからこその女の本音のトークがまた上手い。
小さなパブですからステージはシンプルなんですが、衣装はどんどん派手になってきます。客はどんどん増えて、行列の出来る店に・・・しかし追っ手はしっかり迫ってくる。(しかし追っ手がショーという手がかりで2人を探す内に・・・というのも笑える)
観ている間はテンポにのって楽しく観られるのですが、ただ楽しい、だけでなく女装趣味の男性に対する世間の目の厳しさと女であることの素晴らしさを男と女の両面から切り取ってみせたりして結構奥深いものがありますね。
そして何があっても、ゆるがないコニーとカーラの友情はとても心強いものがあります。
短い時間にテンポよく、粋な会話と、切ない会話、きらびやかな衣装にど派手なメイクの面白さ、恋愛模様まできちんと納めているのは良くできた映画の1つの見本ですね。
映画の中で歌われる歌がアメリカではもう十分有名で誰もが知っている歌、しかもデビー・レイノルズが特別出演して楽しそうに演じているので、ちょっとベースを知っているアメリカ人有利?って気もしますが、それを抜いても十分楽しめるようになってます。