全然知らなかったBLの世界
この間読んだので、忘れんうちに書いときます。
きっかけは、あんまり覚えてないですが、たしか最近の企画の話から、コミケ→ BLの話になったのかな?Mべさんに紹介されて読んだんですが、この本めちゃめちゃおもろい。
この分野には全く知識がなく、BL=ゲイの恋愛を楽しむ女性ぐらいにしか思ってなくて、この本読めば、そういったLGBTへ知識・理解がちょっとは深まるのかなぐらいに思ってたら、全くの別モノでしたね。。
いやー世の中知らないことだらけ。世間を賑わしてるワードを単純に自分の知識と紐づけてなんとなく消費してると、ヘタしたら場面によっては痛い目に合うこともあるだろうなと、ちょっと反省してるぐらいです。
簡単にいうと男性がBLを理解するための入門書なんですが、
BLとは…
・男女の恋愛関係から逃避してきた人たちが作り出した知的遊戯
・通常の男女関係だと、どうしても羨ましさなど、現実を突きつけられちゃうらしい
・そこで、自分とは関係ない同性愛にすることで素直に恋愛を楽しむというもの
・無機物であってもキャラクタライズして、2者の関係を読み込むことも可能
(※例えば「鉛筆と消しゴムはお互いどう思ってるか?」など)
↑は、すごい雑にまとめてますが、要は恋愛を都合よく楽しむために同性愛という設定にした遊びであり、本当にヘテロセクシャルを理解するものではないということ。とはいえ、本書ではBLの精神について深いところまで分析してるので、とりあえず読んだほうがいいと思います。
とにかく何でもかんでも恋愛関係に昇華できちゃうのが彼女らのすごいところ。他にも、どちらを攻めにするか受けに設定するかなど、想像力の幅がマジでハンパないです。
読んでみて、確かにフツーとは全然違う頭の使い方するし、めちゃめちゃクリエイティブだなーと関心はしたものの、個人的には、BLの世界に興味が持てませんでした。まぁ1冊ぐらいは、読んでもいいんだけども。
なんせ腐女子のBLに向かう理由が、後ろ向き過ぎるというか…。(まぁすべての腐女子がそうではないと思うのですが…)
例えば、これまでに100人の異性と恋愛してきたが、どうも満足ができない、他にも性の方向があるのではないか?と思った人が、試しに同性と付き合ってみたら世界が変わった。みたいな話なら、ほう、そういうこともあるんだろうなと、興味を持たなくもないんですが…
そもそも腐の人たちが、逃避するほどの劣等感が発生する意味もわからんのです。。
繊細すぎるんですかね…
異性だろうが同性だろうが、その関係性と向き合わず放棄するなんて…。そこが腐るっていうことなんでしょうが…。
妄想すればするほど楽しいだろうけど、現実との乖離は大きくなり、戻ってこれなくなる。ふと我に返ったときには、映画とかでよくある、植物人間が見てた夢の世界みたいなオチにならないかと想像してゾッとしてしまいました。
ハマり具合のグラデーションがあるにせよ、BLというワードがここまで市民権を得ている現状を見ると、もっとちゃんと恋愛したほうがいいぞと思うところであります。
世界的に見るとどうなんでしょうね。こういう遊びが広がるところに日本の懐の深さがあるのかもしれませんが、ある程度許容しないっていうことも大事な気がする。単純に心配だわ…。
ちょっとマジレスがすぎましたね。
まぁそういう話じゃないよねー。つまんないヤツですいません。もうやめます。それぞれ読んだ後には思うことがあると思います。
とりあえず非常に面白い本には違いないのでおすすめです。