金木犀のせい 2023.10.13 18:24 夏の終わりなど告げられずに気付けば肌寒くなってひとり家路へと急ぐありふれた この日々夏の匂いすら消え去って季節はやがて 色づくのかそんな時にふと出会った香りにただ驚いた君を抱きしめて そっと抱きしめて寄り添ったあの日の想いが今は寂しくて そっと寂しさで心が痛むよあれは金木犀の香りだと知らなかった 今日まではあなたの香りだと思っていた 今までは何もかもが 嗚呼 あなただけで回っていた「サヨナラ」も 言えずに…夏の思い出も連れ去って季節は酷く移ろうのか見果てぬ夢の甘さと香りにただ彷徨っていた君を連れ出して そっと連れ出して寄り添った 夜風の名残りが今は切なくて ずっと切なさで言葉に詰まるよあれが金木犀の香りだと 知らずにいられたらあなたとの記憶など 呼び覚ますことなく済んだ何もかもが嗚呼 幼過ぎて笑っていたサヨナラの意味も知らずにあれは金木犀の香りだと知らなかった 今日まではあなたの香りだと思っていた 今まではあれが金木犀の香りだと 知らずにいられたらあなたとの記憶など 呼び覚ますことなく済んだ何もかもが 嗚呼 あなただけで回っていた「サヨナラ」も 言えずに…