「SABETSUする心を変えるデザインを探そう」
2018年9月9日に出口治明氏 × Alopecia Style Project Japan × NPO法人Reジョブ大阪のイベント「SABETSUする心を変えるデザインを探そう」をグラフィックレコーディングさせていただきました。
出口治明氏 :立命館アジア太平洋大学 学長
Alopecia Style Project Japan:髪を失った女性が本来の笑顔を輝かせるために活動をされている団体
Reジョブ大阪:脳損傷者の社会復帰と家族支援を理念に掲げているNPO法人
以下イベント告知ページより引用しましたこの場の問いかけになります。
髪を失った女性が受ける見た目での差別、高次脳機能を失った人が受ける見た目以外の差別。私たちの身の回りには、他にも様々な差別があります。人間には自分とは異なる者に注意を向ける本能があり差別そのものはなくならないと思われます。では社会の、意識のどこを変えればいいのでしょう。
◆第一部◆
立命館アジア太平洋大学学長、出口治明氏の講演をまとめさせていただきました。先に記載しました問いかけをより幅広い視点で考えるためのインプットになります。
歴史、生物学、社会学等の観点から様々な価値観の転換ポイントを具体例ベースに話していただきました。
「多様性があることで共通言語をデータやファクトで話し合うようになり、意思決定も早くなる」「“多様性=みんな違って当たり前”になれば差別は存在しなくなる」「モチベーションで人を動くのではなく仕組みを変えて動かざるをえなくする」とこれからの時代を進んで行くための思考を惜しみなく提供くださいました。
講演の後はカタリストより振り返りを行い、話の整理を行いました。参加者の気持ちの中に内容をより深く定着させた状態で、第二部に参加していただきたいと願いながらお話しさせていただきました。
◆第二部◆
第一部終了後に参加者へ2つの質問が行われました。
- 社会から差別をなくすことが出来ると思いますか
- 差別と区別の違いはなんだと思いますか
付箋による回答をインプットにトークショー形式で議論が広がっていき、会場に一体感が感じられました。
「差別は無知、区別は理知」
という参加者からの名言には会場からは唸り声も。
差別という切り口で会は開催されましたが、「差別をなくそう」ではなく「ひとりひとりが、今できることでお互いを支え合い、よりよい未来を目指すこと」それが自然と差別が存在しないに社会に繋がるのだという希望を感じられる場となりました。
登壇されたかたから「グラレコのおかげで熱が引き出されました」と言っていただけました。テーマは重かったですが、笑顔にあふれ、温かな関係性が育まれていました。