罰当たり地震報告(その2)
いやね、痛みってのは、痛い本人しかわからんもんで。
同じ痛みを経験した人なら共感もし得ますが、それであっても自分の場合に照らし合わせて推し量るだけのことで、やはり基本は他人事。
おいちゃん、熱が37度超えたら動けんもん。こないだ夜中に太ももの裏が攣った時は、痛さのあまり仮死状態に陥りました。踊ったあと足首が痛かったのもずいぶん大騒ぎしたけど、誰も同情はしてくれんかった。市販の湿布薬貼ったら治ったけど。
先に書いたように、おいちゃんとこは幸い揺れも小さく物的な被害なし。
後に震源地厚真の惨状や、札幌市内でも一気に全国区になった清田の液状化、道路陥没、家屋倒壊などを聞いて、あーほんとに震災なんだなと少し理解することにはなりますが、この時点では実感ゼロ。
いっぱしの被災者ヅラするにはちょっとね。
まーね、電気が来ない水が出ないってのは確かに大変なんだけれども、でも「この先どうなっちゃうんだろう」みたいな不安はいっこも無いわけですよ。
一日二日食わなくたって死ぬワケでなし、すぐに回復すると信じて疑わんから、大変じゃー大変じゃーと一応騒いでは見せても、実のところ、とつぜんの非日常に大はしゃぎする子供みたいなもんで。何ならキャンプファイヤーとBBQやりたかった。
しかし、人は並ぶ。
並んで、買う。どっさり買う。
コンビニでかごいっぱいにどっさどっさと物を詰め込むの図も普段はあまり見られない光景で、「へぇ~、この人がねえ」とか「うんうん、やりそうやりそう」って、顔と見比べるのはちょっとおもしろかった。
逆に、商売する側について考えたりもしました。「人がお金を使うのはどんな時か」なんて話を、何かのマーケティングの話で読んだことがありまして。詳しくは忘れましたが、もっとも強い動機が「痛みを避けるため」です。緊急性もあり、今すぐに、惜しげもなく買います。
そらそーだ。災害時、食料や水を買うのに「帰ってちょっと主人と相談してから…」なんてやっとったら子ども餓死する。
これを逆から見ると、困っとる人に、それを解決できるモノを与えれば売れるってことだ。例えば戦後の闇市は、圧倒的に売り手市場だったはず。不足しているモノを仕入れて、現場まで持ってくる機動力があれば、売り込みにかける労力など一切なしでも高値で飛ぶように売れただろう。
が、今の世の中では、大資本ゆえの小回りの利かなさが幸いして、需給のバランスに価格が反応するにもちょと時間がかかる。セブンイレブンが被災地で生活物資を高く売ったら、本来は文句いう筋合いではないけれども、やっぱり非難轟轟でしょうな。
いずれにせよ、わしのおにぎり🍙は、無い。
明けて6日の朝、
社会見学のとこからでしたね。
地震発生からおよそ7時間後です。
近所のセブンイレブンの飲料水棚。
ビールで凌ぎますか…
と考える人はおらんらしい。
信号機ダウン。
いたるところの交差点でお巡りさんが手旗信号で頑張ってくれるも、人手が足りるはずもなし。お巡りさんのいない交差点では、それぞれの方向から来る車どうしの「来るの?え
、先に行っていーの?ありが…うわっ、来るんかい💦」みたいなやりとりが随所で。そこに自転車や歩行者も参戦するからもう大変。要領悪いやつはいつまでも交差点渡れん。
動いたのは7日の午後?夕方?
会社休みになって喜んだ人、多いんでないの実は。
マックスバリュ、ツルハ。
写真撮れんかったけど、ホーマック(ホームセンター)、ドン・キホーテなどで。家具を留める金具とか、あと電池、充電器か。
行列というより、もはや盆踊りでもやってんのかと思うくらいの大混雑も。
ロイホは降参。
そら飲食店はお手上げだわなあ💦
6日は、道内の外食産業がおそらくはすべて、一店残らずストップしたワケですね(◎_◎;)ひぇ~
イヤじゃ。
あそこに並ぶくらいなら、わしゃしばらく食わんでもええ。
水?
あるさ、地球だもの。
人っこひとりいません。
こんなに水がいっぱいあるのに。
その日は素晴らしいお天気でした。
つくづく、9月でよかった。
これ2月なら、死者何万人ですよねきっと。
雨降りやなくてよかった。
数日前の台風と重ならなくてよかった。
地球さんありがとう、ありがとう✨
…と、感謝を込めてってほどでもないですが。
この後まだライフラインがしばらく復旧しない可能性もあるワケです。いざという時の練習に、川で顔洗ってみました。
いやー気持ちイイ。
水も冷たくて気持ちいいけどそれより、なんかわからんけど、あそこに並んどった連中に完勝した気がする。←
ここでよーやく6日の昼前。
書くと長いねけっこう。(ぜんぶ書く気か)
いったん切ります。