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四季の旅写真Gallery Annex

秋はひまわり(根室本線)

2023.10.15 05:58

去年と同じく9月末に根室線を訪ねました。雰囲気は分かっていたつもりでも、季節は一期一会。2023年ならではの秋の富良野、素敵な出会いがありました。旅は短くも濃厚な時間です。私の根室線の記録はその集大成。寂しくもその完成まであと少し。(2023/9/29-10/1)

9月30日、午後に富良野入り。沿線の雰囲気を味わいながら、15時の往復と、17時の東鹿越行きを撮って、東京から来る友人を迎えに旭川空港へ向かいました。
写真という趣味の良いところは、友人が作れること。今回は、北海道好きの友達が、週末の仕事を終えて寸暇のご来道です。

背後の山が色づき始めた金山駅です。(2482D)

それぞれの駅に挨拶するように下金山駅。秋らしくネコジャラシが逆光で光っていました。

雲多めながら、夕暮れらしい雰囲気の布部駅。同じ構図で撮った花盛りの季節とは全く違った表情。秋は寂し気です。(2479D)

友人と合流し、芦別の宿(スターライトホテル)に向かう途中、一本撮ろうと芦別駅(2487D)。21時過ぎの富良野行で、やってきたのは国鉄色。この旅、幸先良しです。

翌朝は、ホテルで朝食(バイキング)後、ワインハウスの丘から、富良野貨物、3476Dを撮りました。実は昨日旭川空港に向かう途中、布部と富良野の間で向日葵畑を見かけました。果たして根室線が撮れる場所なのか半信半疑でしたが、次の列車まで時間があるので行ってみようということになりました。(向日葵は緑肥として畑の栄養に使われるもの。とくに美瑛・富良野では、秋の畑を彩ります。)

で、その向日葵畑ですが、花はちょうど見頃、しかも、芦別岳がしっかり入る場所。根室線の線路は遠いですが、何とか見えそうです。東鹿越9:16発の2478Dを待ちました。やってきたのは国鉄色。広大な向日葵畑、そして芦別岳をバックに、満足度の高い鉄道写真が撮れました。もう少し、真ん中の位置で列車を撮るつもりでしたが、このあと根室線は藪の中。列車が見えたのはこの辺りまででした。

この後、この場所で、2度撮りましたが、ベストショットは1回目のこれでした。国鉄色のお陰です。

富良野は、紅葉の始まりの時期。これは、御料の一本桜の紅葉です。春も秋も絵になります。

午後の2477Dは宗谷色。最近知り合いになった旭川の友人と初めてリアルにお会いでき、金山ダムで三人揃って撮りました。ダムのエゾヤマザクラは期待どおりの色づき。列車通過時には、優しい秋の日が当たり、とてもいい感じに仕上がりました。

続いて、東鹿越からの返し(2482D)は、金山湖の小橋を通過するシーンを撮ろうと、湖畔に近い駐車場に車を停め、私の好きなポジション(湖面スレスレ)に、付き合ってもらいました。紅葉の始まったところでした。

鏡のような湖面で、紅葉ピーク暑いは落葉松の黄葉撮りに、ここはまだ数回チャレンジしたいと思います。

次の東鹿越行き(2479D)を向日葵畑で撮り(朝ほど旨く撮れず)、東鹿越の返し(2484D)は布部駅で。友人が流れる雲のバルブ撮影を試みているのを見て、久しぶりに三脚&リモコンでマジックアワーの本格撮影に臨む気分になりました。

このところ横着して手持ちで適当に撮ることが多かったのですが、シチュエーションに合わせ、丁寧に工夫しながら撮っていた頃を思い出すことが出来ました。レンズは魚眼を選択。空は焼けず、列車到着時は真っ暗という結果でしたが、次回以降の撮影に意欲が出ました。

二日目は、富良野ラビスタ泊。チェックイン後、志那虎でラーメンを食べ、富良野駅で駅撮り。ふたたび国鉄色に会えました。この車両は明日、滝川行始発列車の先頭になることが分かったので、明日の予定は、この列車の撮影からスタートすることにしました。

翌朝は、曇りのち雨予報でした。しかし、夜明けに窓を開けると月が出ていました。奇跡的に快晴の朝です。朝イチの撮影場所に選んだラベンダー橋は、ちょうどよい気温。さわやかな朝の空気の中、先頭国鉄色でやってくる2472D。日の出直後の朝日を受けて輝くボディと長い影。「確信歩き」の気分でシャッターを切りました。

そんな気分で撮ったラベンダー橋でしたが、この10日後、この近辺でヒグマが出没しました。今の道内はそういう状況であることを認識しなければなりませんね。

続いて、山部の落葉松林へ。「間に合えば」くらいの気持ちでしたが、東鹿越始発2474Dに余裕で間に合いました。雨上がりらしい雰囲気で撮れました。今回は国鉄色と宗谷色に縁がありました。1か月後の落葉松黄葉が楽しみな場所です。

この後、金山ダムと布部の向日葵畑で撮って、今回の根室線の旅を締めました。
布部駅は廃線後も残してほしいけど、そういう話題すら聞きません。どうなのでしょうか。

列車が走らなくなって7年。幾寅駅の先は、自然に還りつつあります。しかし、南富良野町の関係者の方から、幾寅駅は存続の方向であるとの話を聴けて、ちょっぴり安堵しました。

白老鉄日記vol.148「秋はひまわり」でした。
共感できる友と、楽しいFURANO時間を過ごすことができました。
今回はの旅は、ひまわり畑に尽きます。10の佳作より、傑作1作で十分に満足な旅でした。
紅葉シーズンは、あと2回ほど根室線を訪ねる予定です。