保証が切れる
先日、リフォームコンパス東京表参道店にK様がご来店くださいました。
事前にお問合せをいただいており、リフォーム会社を選定して報告書をお送りしていましたが、
詳しく内容を聞きたいということで、お越しくださった形でした。
K様のご計画は、現在お住まいの賃貸併用住宅で、
現場賃貸としている3部屋を繋げて、息子さんご家族が住むファミリー用の部屋にしたい、
というものでした。
また建物はあるハウスメーカーで建築されており、
その会社曰く、その計画自体には問題がない、という見解を示されていたそうです。
ハウスメーカー系のお家についても、リフォームの相談はよくいただきます。
ただし、近年のハウスメーカーは、各社ともに独自のオリジナル工法を開発、採用していることが多く、
実はそういった場合には、他の会社には判断することができないため、
特に構造に関する工事というのは、一切手を出せなくなってしまう可能性があります。
今回は建築されたところが問題ないという見解を示されているため、
各社の判断次第では、対応ができる可能性があったのですが、
K様の場合、実はもう一つの大きな壁が残っていました。
それは、建築会社以外でリフォームすることで、
新築時の保証が切れてしまう可能性がある、ということです。
特にK様のお宅は比較的築年数も浅く、長期保証の対象になっていることが想像できました。
K様にもそのご認識があったようで、
私の話でハッとしたお顔をされていらっしゃいました。
当初はメーカーともお話をされていらっしゃった様ですが、
どうしてもコストや対応の面でご不満があり、ご相談に来てくださったのですが、
やはり一旦保証の件を確認していただく必要があり、
その日はそのままお帰りになられました。
メーカーの長期保証は非常に安心感のある仕組みではあるのですが、
今回のK様のように途中で大型のリフォームを考えられる場合や、
保証期間を延長していくためには、比較的コストを掛けたメンテナンス工事が必須になるようなことがありますので、
万能とは言い切れないのかもしれませんね。
K様からはその後連絡をいただいておりませんので、
無事にメーカーとお話を進めていただいていればと思います。
直接的にお役に立つことはできませんでしたが、
K様、ご来店いただきありがとうございました。
Kousuke Kitamura