「うを徳」東向島 3
昨日の続きです。
おすもじ処「うを徳」さんです。
銚子産の大トロ。
萩産の鰹。
ぼたんえび。写真で大きさが伝わるでしょうか。
クエ。
銚子産の金目鯛。
東京湾のかます。
赤身。
中墨(なかずみ)。小肌のお兄さん。あざやかな切り込みが入っています。
シンコ→コハダ→ナカズミ→コノシロと出世するに従って価値が落ちていく魚。
中墨は小肌よりボリューム感があり、
それでいて味わいもしっかりありました。
続いては、
愛知県産の本ミル貝。
世間で流通しているミル貝は「白ミル貝」。
「本ミル貝」とは見た目も全く違います。
詳しくは→「白ミル貝ナミガイと本ミル貝ミルクイの違い」(外部サイト)
「本ミル貝」はとても希少ですが、
「絶対に白ミル貝を使うな」という先代の教えを頑なに守っておられる「うを徳」さん。
ただ、「白ミル貝」でもじゅうぶん美味しいとおっしゃっていました。
たしかに「白ミル貝」のほうが甘みが濃く、わかりやすい味わいです。
店では使わないけれども、良さは認める柔軟なところが、ご主人のお人柄なのだと思います。
本ミル貝はしみじみと味わう感じです。
そして「うを徳」の名物の一つ、
鰻です。
宍道湖産の天然鰻。
ことばでは美味しさを言い尽くすことができません。
そして水菓子。いちじくのコンポート、梨、シャインマスカット、ルビーロマン。
以上でコースでしたが、いくつか撮りもらしがありますので、すべてではありません。
墨東、東向島のお店なのですが、柔らかな空気感があり、
どちらかというと京都に居るようなそんな心持ちになるお店です。
先代のこと、お店の来歴、修行時代、そしてご主人のこだわりなど、
ぽつりぽつりとさりげなく洩らされるお話をうかがいながらいただきましたが、
あらためて料理というのは、
料理人の生き様や人間性を味わっているんだなと感じさせられました。
結局、母親の手料理を美味しいと感じるのも、その点に尽きるように思います。
7,8年ぶりでしたが、あらためてとても良いお店でした。
向島百花園の帰りなどに訪れてみられてはいかがでしょうか。
わたしもまた訪れたいと思います。