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TRANSIST BLOG

SEISHOEN FESTIVAL!!

2018.09.11 00:51

世界で活躍されている盆栽師、平尾成志さん主宰の成勝園で、

『成勝園祭り 秋の部』が行われました。

手ぬぐい専門店『かまわぬ』の高橋さんの号令で

僕自身は幹事として打ち合わせから参加させていただきつつ、

JACK/MOBが出演させていただきました。


当日は、盛りだくさんの内容で、

平尾成志さんによる「盆栽ワークショップ」や、

JACK/MOBの演奏に、ダンサー杉本佳織さんとのコラボ。

そして、平尾さんの即興パフォーマンスとJACK/MOBの即興演奏。


杉本さんとJACK/MOBのコラボについては、

急遽決まったこともあり、打ち合わせをする時間もなく

メッセージのやり取りの中で、

「曲はなんでも、合わせられます。」

「生活音や、環境音でも踊れます」

とのこと。すごい・・

ということで、本番前に、軽く曲の説明と大枠を決めただけで

即興で踊っていただきました。

JACK/MOBがフランス公演時に作った曲「Swimmy」と

マイケルジャクソンのカバーで「Smooth Criminal」に合わせて。

盆栽園の緑の中で艶やかな衣装と踊りが一層引き立ち、

素晴らしいコラボレーションでした。


そして平尾さんとのコラボレーション。

こちらは、本番まで、1mmも打ち合わせなし(笑

以前、東急プラザでもJACKとYUJIの演奏でご一緒させていただきましたが、

その時と同様、リハ無しのぶっつけ本番です。

パフォーマンスの直前に3人で話したことと言えば、

平尾さん、

「トミー・ゲレロとかレイ・バービーのパフォーマンスがムッチャかっこよかってん」

とか、

「お客さんは何人だろうが、3人の関係性は変わらないから、思っいっきり来て」

とか、

「あの音、いいよねー」

とか、

段取りとかそういう話は一切無し(笑

本当にその場所で、その時の関係性で、予定調和なく産まれる物にこそ本質が宿るといった印象でした。


演奏もガッツリ即興でやらせていただきましたが、

今回は、JACKもMOBも、生音ではなく、

エフェクターを多用して新しい試みにチャレンジしていました。

JACK曰く、

「今日、この成勝園について、閃いたフレーズやインスピレーションを大事にしてみました」

JACK/MOBも、平尾さんもおっしゃてましたが、同じことは2度とできないと。

演奏も、平尾さんのパフォーマンスも、本当にその場限りの、貴重な3人のコラボだったと思います。

これだけのことを、即興で形にしてしまうというのは、

経験と技術と感性とが、かなりの高次元で積み重なっていかないと実現しないんだろうと、

つくづくその凄さに興奮を覚えていました。

終演後、平尾さんとのお話の中で、

「JACK/MOB、今日、かなり良かった!」

とお褒めの言葉をいただきました。

「でも、曲は全然覚えてないねん」

「えっ笑、どういうことっすか??」

「いい時は、集中力が高まってるから周りのことは覚えてないねんな」

なるほど、そこまで集中できる場を演出できた、JACK/MOBはさすがといった感じでしょうか。

個人的にも音の幅が広がって、表現力が上がった二人の演奏はこれからも楽しみです。

最後に、

「平尾さん、出来上がった作品に名前はつけないんですか?」

とお聞きしたところ、

「名前は・・・つけない。名前つけちゃうと完成しちゃうからね。盆栽はこっからがスタートなんで」

シビレました。こんな質問をした自分がちょっと恥ずかしくなるくらい、シビレました。

そして、盆栽というのはその時の見た目だけではない、

経年の深さや、美しさ、成長の過程の余白を想像しながら楽しむものだということも少しわかりました。

まる1日の長丁場でしたが、成勝園のスタッフのみなさん、

平尾さん、高橋さん、演者のみなさん、

そしてお越しくださったみなさん。

ありがとうございました。

朝の集合時、幹事のMさんが、いつもより口数少なく、元気がないなぁと

時間がたつにつれ、顔が青ざめて、さらに白くなっていった時には

どうなることかと思いましたが、

数分後に、「おにぎり食べたら、よくなりました」って。

無礼を承知ですいません、

「子供かいっ!」

みなさん、今後、二日酔いで現れたMさんには、

どうぞおにぎりを差し上げてください。

数分で復活されます。


とにかく、素晴らしい出会いと、発見のある、成勝園祭りでした。

そして、平尾さん、杉本さん、JACK/MOBの新しいコトを探り続け、

挑戦・実行を貫いていくその姿勢に、たくさんのことを学ばせてもらいました。


また、次回も、おにぎり必須で開催できれば嬉しく思います。

ありがとうございました!


photo by tomohide ono

イワイ