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Lawyer Takahiro Kitagawa

覚せい剤取締法

2018.09.10 15:00


先日、Twitterで このようなご質問を頂戴しました。



覚せい剤や麻薬、コカインなどの違法薬物は

それぞれ、個別の法律で罰則を定めています。


今回は、よくニュースとかで耳にする

覚せい剤や大麻などの法律について

そして

大麻を使うことが法律に書かれていないことについて

わかりやすい言葉で噛み砕いて

説明したいと思います。



(※ 当然ですがこのブログは

違法薬物に

興味を持っていただく趣旨のものではなく

その性質や怖さを

認識していただきたいためのものです。)



まず、大麻の法律を説明する前に

覚せい剤について説明します。


覚せい剤は非常に危険な薬物であり

「シャブ」「スピード」「エス」という名前で

悪い人たちが取引をしています。


その危険な覚せい剤で健康を害さないするために

定められているのが

「覚せい剤取締法」というものです。


覚せい剤は

病院や研究施設など一部の機関を除いて

持っていること、使うことなどの

行為が禁止されています。


それに違反した場合には

大変厳しい罰則があります

持っていたり、使ってしまった場合は

1ヶ月~10年の間で

裁判所が決めた期間、

刑務所に入って働くことになります。




覚せい剤を使った場合

その成分が身体の中に

1~2週間くらい残っているので

警察は その人のオシッコを調べて、 

 成分が残っていれば その人は覚せい剤を使ったんだな、 

 と考えることになります。


 覚せい剤で警察に捕まってしまった場合 

ほぼ間違いなく、裁判になります。


 初めての裁判の場合

判決としては 1年6ヶ月の間、

裁判所が決めた期間、

刑務所に入って働いてください

ただし 3年間の「執行猶予」ですよ 

 (“刑務所に行くのを先延ばし またはナシにする制度”)

というのが多いです。




最初に覚せい剤で捕まっても

すぐに刑務所に行くことはないんだから

大丈夫だな、 と甘く考えてはいけません。


覚せい剤などの違法薬物で

やはり一番怖いのは

依存性がある、

つまり

やめたくてもやめられなくなってしまう

ということだと思います。


私も、これまで多くの

覚せい剤使用者の刑事弁護を担当しましたが

何百回も覚せい剤を繰り返し使ってしまい

警察に何度も捕まっている人が

大半でした。


私は覚せい剤を使ったことがなく

どんな気持ちで繰り返してしまっているのか

わからなかったので、

何度も警察に捕まってしまっている人に

「そんなに覚せい剤は

やめられないモノなのか」

質問してみました。


その人は、


「悪いコトはわかっているし、

前回、刑務所から出て1ヶ月間は

使わないように頑張ったんだが

ストレスが原因で

また売主と連絡を取ってしまった」


「覚せい剤を買うために給料を全部遣った

覚せい剤を買って金がなくなったから

ご飯を食べるのを我慢した」

(覚せい剤はめちゃくちゃ高額です)


と答えていました。



その人も、

必死にやめようと努力していたんだと思います

それでも、本当に断ち切ることができないのが

覚せい剤などの違法薬物です。



違法薬物を断ち切るための

サポートをしてくれる機関などもありますが

費用も結構かかりますので

お金がない人は継続的に通うことが

難しくなってしまいます

(サポート機関については後日説明します)。


ですので

違法薬物の世界に

絶対に足を踏み入れてはいけないです。



次回は大麻について

わかりやすい言葉で

噛み砕いて説明したいと思います。