歌で知る19世紀フランス『レ・ミゼラブル』
こんばんはー!小川里菜です。
いよいよ夏休みも終わりますね!最近は暑かったり涼しかったり、体調管理が大変!
私は先日、教習期限ギリギリまで通い詰めて取った免許証を持って初めてドライブで遠出しました🚗💨
まあ運転は散々なものでしたが。
何度か(いや、たくさん)ヒヤッとする瞬間も😱
生きて帰ってこれてよかった。😂
さて、これまでの2回、アメリカ🇺🇸と日本🇯🇵でつくられたミュージカル映画を紹介してきました。
今回は、私が初めて観た時に魂が震えるレベルで感動したこの作品を紹介します。
英国🇬🇧発、物語の舞台はフランス🇫🇷です。
『レ・ミゼラブル』
監督:トム・フーパー
キャスト:ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライド、エディ・レッドメイン、サマンサ・バークス
制作国:イギリス
あらすじ:(今回はめちゃ長いですが、ある程度内容を知ってから映画を見て欲しいです!)
*囚人から市長へ 1815年
囚人番号24601=ジャン・ヴァルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、仮釈放を言い渡される。彼の罪は、パンをたった1つ盗んだこと。それだけの理由で19年間も投獄されていた。釈放されたものの誰からも受け入れてくれなかったが、司教が教会に招き入れ、食事を与えてくれた。にも関わらず、ヴァルジャンは教会の燭台を盗んでしまう。しかし、司教は警察に「これはあげたものだ」と説明する。この司教の温かさからヴァルジャンは改心し、名前を変えて数年後に市長になる。
*警官ジャベールの疑念
馬車に下敷きになった市民を助けるため、ヴァルジャンは馬車を持ち上げて助けるが、その姿を見た警官ジャベール(ラッセル・クロウ)、かつて牢獄で会ったことのある囚人番号24601とその姿を重ねてしまう。
*売春婦ファンティーヌとの約束
工場で働いていたファンティーヌ(アン・ハサウェイ)は、隠し子がいることがバレたためクビになる。隠し子のための金が無くなり、彼女は売春婦に。身も心もボロボロになっていたところ、たまたま通りかかったヴァルジャンに助けられる。しかし彼女は助かる様子もなく、ヴァルジャンは彼女の娘を守ることを誓い、彼女を看取る。そして、下世話な酒屋でテナルディエ夫妻に働かされているファンティーヌの娘コゼットを見つけ、夫妻から引き取る。
*ジャベールの決心
ヴァルジャンがかつての囚人番号24601だったことを知ったジャベールは、ヴァルジャンを見つけ逮捕しようとするが、ヴァルジャンに逃げられてしまう。ジャベールは、ヴァルジャンを必ず捕まえると決心する。
*青年マリウスの恋
1832年、学生たちは政府に改革を求めて組織を作る。その中の一人である青年マリウス(エディ・レッドメイン)は、街で見かけたコゼット(アマンダ・セイフライド)に一目惚れをし、会いに行くようになる。
*エポニーヌの失恋
テナルディエ夫妻の娘エポニーヌ(サマンサ・バークス)は、密かに想いを寄せるマリウスには好きな人がいると知り、ショックを受ける。
*学生改革
そしてついに、改革を望む学生たちによる政府との戦いが始まる。彼らは一体どうなるのか?
このトム・フーパー監督は、他にも『英国王のスピーチ』、『リリーのすべて』などを手かげています。二作とも個人的に大好きな作品ですが、このコラムを読んでくださった方には是非、
『レ・ミゼラブル』→『リリーのすべて』という順で見てほしいです。
注目すべきポイントは、もちろん両作に出演するエディ・レッドメイン。学生たちの中心に立ち勇ましく戦う青年から、自分のなかにある「女性」の部分に気づき葛藤する画家の役まで、彼の役の幅広さにとても感心します。
①世界的ミュージカルを超豪華キャストで映画化
ミュージカル舞台では、1985年にロンドンで初演されたのが初めです。日本では1987年に初演され、昨年は30周年記念でした。次回は2019年に帝国劇場で上演。『モアナと伝説の海』の主題歌を歌った屋比久知奈さんや芸人の斎藤さんも出演されます!
映画でのキャストさんも豪華すぎるんです。『グレイテスト・ショーマン』でおなじみのヒュー・ジャックマン、アカデミー賞俳優のラッセル・クロウ、役のために激やせしたアン・ハサウェイ、好青年エディ・レッドメイン、『マンマ・ミーア』でも有名なアマンダ・セイフライドなどなど…挙げたらキリがないですが、どのシーンをとっても名優だらけなのです。しかも、全ての役をオーディションで決めたというのだから驚き。このオーディションには、多くの有名人が受けていたようですよ。
②ヴァルジャンとジャベールの静かな戦い
この作品の一番の見所は、長年に渡る
"ジャン・ヴァルジャンvsジャベール"の戦い。改心し生まれ変わろうとするジャン・ヴァルジャンと、「法律がすべて」なジャベール。しかし、最後にはジャベールの自殺によりこの戦いは終わります。なぜジャベールは自殺をしたのか。詳しくは本編を見てください🎬
③「たくさん苦しみ」からやっと掴んだ「一筋の光」
この映画の最も感動する場面は、やはりラストシーンじゃないでしょうか。映画でそれまで登場した、街の人全員がパリの街で『Do you hear the people sing?』を歌うシーンです。貧困で死んだファンティーヌ、革命時に殺されたエポニーヌやたくさんの学生たちも登場します。今コゼットとマリウスが掴んだ幸せは、貧困や革命でたくさんの犠牲があったからこそ得たものだと語られているかのよう。現在の私たちの幸せも、数々の血の歴史の上で成り立っているもの。涙無しでは見れません。