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yoyo

焼売

2023.10.18 11:44

週末の撮影のために服を買う。夜遅くまで吟味して当日のメイクも予約した。普段化粧はしないし服も何年も同じものを着ているから、こういったイベントに臨むときに越えなければならないハードルがかなり高い。自分のための服、自分のためのメイク。いわゆる「自分への投資」なのに億劫な気持ちの方が強い。それはこれだけ時間とお金をかけたのに失敗したらどうしようという怯えでもある。こういうとき自分は本当に根暗というか、単純なくせにひねくれた性格だなと思う。


買い物の後は気になっていた焼売のお店へ行く。お店の中央には小さな蒸し器が積み重なっていて、ぐるりと取り囲むカウンターにはお客さんが隅々まで座っている。みんな無言で小さな蒸篭のまんまるな焼売を食べていた。おいしいなあって思ってる。そんな感じをみんなで分け合っている。焼売屋さんで、みんな無言で焼売を食べている、それだけのことなのになんだか面白かった。


このまちで過ごしていて時に目につくのは、小学生高学年ぐらいの子どもも母親と仲良くお出かけしている姿だ。男女は問わない。そして見る限り二人は対等に話をしているような感じがする。焼売屋さんの向かいの席にもそんな親子がいた。いいなあと思う。


あっという間に夜だ。臆病になっていたらなにもする時間がない。