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空井戸サイクル

2019見聞録 その3。

2018.09.12 11:03

台風一過の某日、展示会へ向かう路傍は荒れ放題&京都-大阪間を繋ぐ電車で動いているのは京阪のみ。

という事で久し振りにオケイハンに乗る、と見せかけモーターサイクルで高速ひとっ飛び。吠えろ10バルブ!



合同展示なので色々なメーカー・ブランド・商社さんのブースが並んでいる中、何は無くともシマノブースからスタート。

今年モデルチェンジしたR7000系105は機能的には上位モデル譲りの深化を遂げたとの事、

が、全体的なデザインだけで言えばメカメカしさが更に強まり最早MTBコンポの其れ。

オーセンティックな仕上げを望むロードバイクユーザーには厳しい時代ですなぁ・・・。



メカメカしいならメカメカしいで此処まで来ると良い雰囲気でるぞ、というNewXTR「9100」。

クランクからはスパイダーが消えてダイレクトマウントに進化した反面、意匠的にはHone時代に先祖返り。


消えたのはスパイダーだけでなく、遂に135mmQRハブも消えたという点もビッグニュースですが、

XTR購買対象者の殆どはそんな事気にしてないでしょうね、多分。

今回12速化を遂げた9100XTRはスプロケットの取り付け方法も「Micro-Spline」なる独特の新規格に。

スプロケットのお値段も¥3万を越えてまいりましたし、12速用チェーンも¥5,600とハイグレード。


良いです良いです、XTRはこれ位吹っ切れてる方が良い。

しかし個人的にはXTRとほぼ同価格であるウクライナ製ハブ「Trail-mech」の方に興味を惹かれます。

パッと見はOnyx-Rの対抗馬となる感じか?と思ったりしますが、造り自体はよくよく見ると普通というか程々。

しかし変則的スターラチェットとでも言うべき独自のラチェットシステムを搭載しつつリアハブ¥4万以下ってのは、

オニキスやクリスキングと比べると相当リースナブル、とは言えホワイトインダストリーズとほぼ同じか。


沼にスズエのカーボンハブを落とした際に妖精が出て来て「アナタが落としたのはXTR?ホワイト?トレイルメック?」、

そう聞かれたならばアナタはどう答えますか?

「イ・・・インダストリーナイン・・・」とか答える欲深い輩は地獄行き決定です。




はい、シマノに戻りましょう。

世間の耳目を一身に集めるという事がデビュー以来一度も無いけど絶対歴史に名を残すクレイジーコンポ「メトレア」に、

廉価版のブレーキキャリバーが追加されたのですが、その御尊影が此方。

メトレアをメトレアたらしめるメトレ部分がメトレってませんが、その分逆に形状の異様さが浮き彫りに。

如何考えても数捌けそうに無いメトレアなのに、キャリバーの型が専用ってのは物凄く豪気で、

こういったコンポを創り世に送り出せる点はさすが世界のシマノ、な気がします。



メトレアがラインナップ落ちする前に一度メトレアバイクを組んでみたいと思っていますが、

この分だと当分は生き永らえるっぽいので安心しました。

さぁ此方「組む」という行為が可能となる日は来るのか?というe-bike用ユニット「Steps」。

ユニット単品で持つと意外とそんなに重くない(公称2.8kg)です。いや重いと言えば重いんですけどモーターと考えるともう全然。


現在は完成車のみへの供給となっているステップス、しかしコイツが部品として普通に手に入り、

同時に対応した構造のフレームも市場に流通する時代が来るとすれば凄く良い未来だと思います。

漕ぐ能力には自信無いけど銭ならあるぜ!という人が、高能力サイクリストとの差を銭で埋めれるなんて最高じゃないですか。

少なくとも和紙で出来てる様な超軽量パーツに大枚を突っ込むしかやり様の無い今より絶対良いですよ。


まぁ銭も無いし大した能力もない我々はユラユラのんびり漕ぐって方向で、ええ。



そして2019シマノ最大の注目点は!

SPDサンダル「SD5」、モデルチェンジ無く継続です!

此奴の写真を撮っていると後ろから「相変わらず好きやな〜、そのサンダル」と声を掛けられましたが、

ええ好きです、大好きなんです。何だかんだ言ってSPDサンダルではシマノを超えるものは無い!


様々な新商品が出て来るのも有り難いですが、此奴が消えてしまうととてもとても困るので、

引き続きSPDサンダルが作り続けられ、なんなら追加モデルなんかもある未来を望みます、アーメン。