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精霊の庵 - 無名の絶滅危惧昆虫

アカガネオサムシ

2018.09.12 08:41

Carabus granulatus telluris Linnaeus, 1758 

オサムシ科 

体長・24mm程度 

分布・本州 

環境省レッドカテゴリ・絶滅危惧Ⅱ類 

銅などと名付けられながら、ほぼ全身漆黒の個体が多い。上翅の表面には、特徴的なイボ状の突起が整然と並ぶ。日本産オサムシ類は種数が多いが、これと同所的に生息するもので紛らわしい種はほぼいない。

オサムシとしてはやや小型の種。河川敷脇の湿地など、多湿な環境に限って生息する。ただし、北海道にいる別亜種エゾアカガネオサムシC. g. yezoensis Bates, 1883は、湿地環境にとらわれない多様な環境に出現する。夜行性で、日没後に地表を徘徊して小動物を襲う。特に幼虫は、ミミズを好んで餌とするようである。

越冬態は成虫。土中や倒木内に部屋を作り、そこで行われる。

もともと生息範囲は限定的だった。開発に伴う湿地帯の消失により、見られる場所はさらに狭まりつつある。


※引用文献

後日追加。