授乳室
道の駅へのダンボール授乳室の設置について、少し前に賛否が飛び交っていました。
既に、街のお母さんのインタビューやコメンテーターの方々などから様々な意見が出尽くしていると思うのですが、私個人の感覚としては、話題になっている条件下でのダンボール授乳室は利用しにくいかな、と思います。
ダンボール授乳室という製品そのものはとてもいいアイデアだと思うんですよね。
でもやっぱり、この製品の特性上、災害時とか、イベント時とか、一時的で緊急の使用が求められる時に活躍するのでは、という感じがします。
緊急の時にさっと設置でき、限られたスペースにプライベートスペースを増設することができるのがダンボール製の最大のメリットなはず。
道の駅のように不特定多数の人が出入りする公共の施設で、今後もずっと使われることが想定され、それなりに設備として必要度が高い場所に設置するならば、無いよりはあった方がいい、レベルのパーテーション的なスペースではなく、もっと設置場所とか内容とか考えてほしいなと感じました。
ぱっと見た印象では、リーズナブルな衣料品店の一画にとりあえず置いてあるぐらぐらする試着室のような。
カーテンの隙間から足が見えるし使ってる人いるなぁとバレバレで不安になるあの試着室に似ている感じを受けます。
授乳ですから、単純に周りから見えなければいいわけではありません。
設備の整った場所とは違って、ここから先は女性と赤ちゃんだけですよ、と区切られたベビールームの奥にある授乳室のような場所ではなく
人が行き交う空間の一画にポツンとひとつ置かれている授乳室。
カーテン1枚の向こうには、老若男女の皆さんが歩いていて、子どもがいる方もそうでない方も、変な言い方をすれば授乳に興味がある人が歩いているかもしれないわけです。
さくっと授乳できるお母さんや、気にならないお母さんもいるかもしれませんが、息子が赤ちゃん時代、授乳に苦手意識があった私は今考えると絶対無理だったなぁと。
その時間安心して授乳に集中できる、周りの気配をなるべくシャットアウトできる空間でないと落ち着いて授乳できなかったなぁ…。
正直、夫や自分の親でさえもなるべく部屋にいてほしくない派だったくらいなので、そもそも外出先で母乳を与えるような時間配分や出かけ方はしない、もしもの時のためにミルクもお湯も持参でというスタイルだったので、あまりこの論争の当事者にはなれないかもしれませんが。
道の駅だし、母乳をあげたければ車に戻るという意見を見ましたが、同意です。
せめて、一つだけポツンだと余計に抵抗があるので、2〜3基セットで置かれていればまだ使いやすいかもしれないと思いました。
隣で他のお母さんが授乳している、仲間がいる安心感があれば、少しは抵抗が減る…かな?
そして、この話題を目にした時に思い浮かんだのが、宮城県の県産木材を使用した「みやぎ・どこでも授乳室プロジェクト」。
置き型なので、既存の施設に授乳室を増設したい時にも使えますよー、移動もできますよ、というPRを、地元のニュースで昨年あたり?に何度か目にしました。
この授乳室の特徴は、宮城県産の木材を使用していることと、鍵がかかること、スペースとして頑丈でプライバシーが保たれ、安心感があること、でしょうか。
既に県が試作したものが県内の何ヶ所かに設置してあるものの私自身は実物を見られていないのですが、写真や映像で見る限りは使い勝手が良さそうでした。
ただ、値段がダンボール授乳室の10倍くらいします(県が試作した小型の場合。円柱型の広々タイプはもっとするらしい…)。
結局導入コストとかもろもろの問題になってくるんですかね。
必要対象が限られるからそこにコストをかけられない、というのは理解できる反面、やっぱりそういう部分で広がらなかったり中途半端な設備に留まってしまったままでは、これからもなかなか子育てしやすい社会には近づかないような気がします。
子連れも多く訪れるはずの海の杜水族館が、新しい施設のはずなのに授乳室少なかったのは意外だったなぁ。
ある程度滞在時間が長い施設には、そういった設備が充実しているとありがたいですね。
律花