ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
Harry Potter and the Prizoner of Azkaban
2004年7月17日 渋谷東急にて 2004年アメリカ:142分:監督 アルフォンソ・キュアロン
巻を追うごとに長さ、厚さが増す、ハリー・ポッターシリーズでございます。
今回観たのは、シリウス・ブラックがゲイリー・オールドマンだから、という理由だけなのですが、これ、今までの2作よりしっかりした作りになっていて今のところ、この3作目が一番自分には合っているかと思いました。祝・ゲイリーくん、メジャー映画出演。(しかもレギュラー)
今まで、強調されてきた魔法の呪文やホグワーツでの魔法授業、スピーディなクィディッチの試合のシーンは極力カットしてしまった所がいいのかな。もう人物関係や学校についてのくどくどとした説明はいらないわけだしね。
そのぶん、1作目、2作目と熱狂してきた小さなお友達や、原作マニアがこれに満足するかは疑問なんですが。
人間界でのハリーいじめ、学校でのいじめっ子たち、スネイプ先生(アラン・リックマン)がハリーを目の敵にするところとかも少なくて(そういうのは実はもう飽きていて十分なので)あくまでも忍び寄るシリウス・ブラックの影に対峙するハリーたちに的をしぼってくれてありがたや、キュアロン監督。(それでも2時間24分という長さ)
撮影はお金かけてますけど落ち着いた色使いで、食堂の空中に浮かぶ無数のろうそく、ホグワーツの玄関にある巨大な振り子、バックビークの周りにおいてある巨大カボチャとか、細かい所の雰囲気が好きですね。
原作は原書でずいぶん前に読んだきりなので細かいところまでは覚えていなかったのですが、占いの先生、エマ・トンプソン、いいですね。
あいかわらず 'lost control'という台詞にに「キレた」と字幕つけるのが嫌ですけど。(原作の日本語訳からして「キレた」と訳しているのだから仕方ないですが・・・ちょっとね。)