ヴァイオリンを習うということ③学問に王道は無し
「地頭が良いから」っていうセリフ、たまに聞きます。本当にそうでしょうか?そうやって自分への防衛にしているだけ、話を丸く収めているだけに聞こえます。解釈は人それぞれですので、自分に合った解釈や見解の方に習って下さいね😉
私は、元々備わっている人の感覚やセンスは違えど、だからこそ「好きこそ物の上手なれ」だと思っています。
何事も楽して得られるものはありません。楽して得られるものは簡単にに手放すことも出来ると考えています。なかなか得られるものではないからこそ、出来るようになった(得られた)歓びは図り知れないと思います。
ヴァイオリンという楽器は、スマホやゲームのようにボタンを押せば簡単に楽しい雰囲気にはさせて貰えません。時々宣伝の見出しが出たりも全くしません。静か-に大人しく弾いて貰うのを待っています。(余談ですが、暫く弾かないでいると楽器って寝るんですよ!弾き始めあまり鳴らないのです)
電子音と全く違い、楽器を自分で構え、自分の力で自分の音色を奏でます。それは容易な事ではありません。一見華やかで軽やかに見えるので、その憧れと軽い気持ちで誰でも簡単に弾けそうに見えるかもしれませんが、水面下の努力は勉強と同じです。人によっては苦しく辛いものです。だからこそ、「好きこそ物の上手なれ」音楽が好きなら、ヴァイオリンに興味があるなら、勉強と同じようにコツコツ積み重ねて欲しいと思います。それには地頭は関係ありません。たまたま集中力が高い人や、好きな事なら無心になってやれる、そういった人が様々な分野で特出して各々やりたいように活躍されているだけだと思っています。
容易ではないからこそ、弾けるようになればその人の実力となり宝となるでしょう。楽しいと感じるようになるまで、少しずつ弾けるようになるまで、最低5年はかかると思って下さいね。またヴィブラウトやチェンジポジションなど幅広い曲を弾きこなせるようになるには10年はかかるでしょう。
かくいう講師は地頭どころか、集中力は何処へ?です。それでも講師を続けています。練習を続けています。何を、どれくらい、どうしたいか?本人が強く願っても叶わないことはよくある事。縁あってヴァイオリンが習えるなら、習得できるまで根気を養うのと一緒に頑張ってみませんか?
今日も良い日をお過ごし下さい!😊🍁