ラーサ・ダンス前の出会い(10):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』第368話
2018.09.13 23:18
クリシュナは、
彼女たちの愛する人だというのに、
彼のためにすべての欲望の対象を捨てたというのに、
クリシュナは、
残酷な言葉を話しているのです。
それでもクリシュナに対して揺るぎない愛着があるので、
ゴーピーたちはその場に留まりました。
泣くのを止め、涙を拭いて、
話し始めるのですが、
心が動揺していたため、
声をつまらせながら
美しいゴーピーたちは話しました。
「全能な御方よ、そんな残酷なことをいうべきではないわ。
私たちを拒否してはいけない。
すべての物欲を放棄して
あなたの蓮華の御足に仕えようとしているのだから。
頑固な人よ、
至上主ナーラーヤナだって、
解放を求めて努力する信者たちに報いるわよね、
私たちにも報いてください。
愛しのクリシュナ、
あなたはとっても宗教的な御方だから、
女性にとっての義務(ダルマ)は信念を持って、
夫、子供、親族に仕えることだという。
それは認めるわ。
でもね、実際は、
この奉仕もすべてあなたのためになされるのが本当よ。
主よ、
あなたは肉体をまとった魂に最も愛しい人、
あなたこそが、最も愛しい親族であり、
本当の自分そのものなの」
…つづく(10巻29章30-32節)