卒研生6名(4年生)がラボメンバーになりました。
卒研生6名(4年生)がラボメンバーになりました。
生命にとって時間とは何か?この問いに答えることが我々研究の最終目的です。時間とともに常に変化するのが生命とすれば年齢・時間で変化していく過程および物質変化を調べることで生命とは何か?を解明することにつながると考えられます。
物事の根本的原因(問題)を解き、健康な体がなぜ病気になるか、歳をとるとなぜ病気になるのかを明らかにすることを行っていきます。我々の研究は病気が発症してからの治療法より、病気が発症するまでの過程を明らかにすることに重点を置き、生体リズムと年齢軸機構を軸に研究を進めます。
「生命は、個体の中で時間/年齢軸に沿って極めてダイナミックで精巧な制御のもとに生起する反応ネットワークの総体である」 という我々のこれまでの研究から、時間軸と年齢軸を疾患発症機構解明にとりいれ、独自に開発した世界唯一の遺伝子発現解析システムと 世界で初めて明らかにしたげっ歯類年齢軸遺伝子発現調節機構を軸に、いまだ明らかにされていない未開拓分野に、新しい道を開くべく研究を行っています。なぜ年齢依存的に発症するのか解明しない限り、根本的な治療法および発症機構解明はないと思われます。
そのために生体の短時間周期制御機構(一生死ぬまで繰り返す生体制御機構)である体内時計を軸とした生体リズムの制御機構と生体リズムの乱れがなぜ発症するのかをまず解明することを行っています。生体リズムの乱れが様々な疾患のトリガーと考えられるためです。また生物の一生の遺伝子発現調節機構(一生死ぬまで繰り返すことなく進む)がどのような状況で乱れるのか、生体リズムの乱れとどのような関係にあるか調べることで、今まで全くの不明であった年齢依存的疾患発症機構解明につながるものと考え、研究を進めております。疾患発症の起点をおさえることができれば根本的疾患治療確立および治療薬開発が可能になります。