いついつに再診!と言われたとしても……!
当院では、病気によっては(抗生物質を使用する病気やステロイドを使用する病気など)、1週間後に再診に来てほしい、とか、状態が安定しているので、1ヶ月ごとに再検査しましょう、などと伝えることがあります。
当然ながら、再診することにはしっかりと意味があるのですが、明らかに様子がおかしいのに、再診を伝えた日まで来院するのを待ってしまう方がたまにいらっしゃいます。
それが小さな異常で済めば良いのですが、時にとんでもない状態になっていたりするところがとても恐ろしいです。
本犬が良く咳をする子で、咳の威力でお腹の縫合が開き、内蔵が飛び出ているのに1週間待ってしまった、
肛門のうが破裂して、どうやら抗生物質に耐性を持った菌が繁殖しており、化膿および烈開が酷くなって来ているのに、連れて来なかった、
などです。
肛門のう破裂の方は、壊死した部分を全部切り取り、洗浄して縫合したら、すっかり綺麗になってくれました。
お腹が開いた子は、お腹の左右の筋肉が完全に開いて、くっつかなくなってしまい、筋肉を強く引っ張って縫い止めたのですが、お腹の中の圧力が異常に上昇。お腹が内側から強く圧迫されるようになり、亡くなってしまいました。あえて取り去っても問題のない脾臓を取ってしまってからお腹を縫合すれば良かったのかもしれません。
皆さんの中には、明らかに異常があるのにそのまま放置する方はまずいないかと思います。
例外はありますが、ほとんどの病気で、早期発見早期治療を行うことが早い回復のポイントになります。
先生に、「1週間後に再診って言われたから、1週間待ちました」
これでは流石に主体性がなさすぎますし、ワンちゃん猫ちゃん、その他のペット達が可愛そうです。
異常があると思ったら、例え早かろうが再診に来ていただいた方が良いでしょう!