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更夜飯店

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ夕陽のカスカベボーイズ

2018.09.16 00:25

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ夕陽のカスカベボーイズ

2004/04/20

上野セントラル

 

クレヨンしんちゃんの隠れファンです。

今回のクレヨンしんちゃん、また、ディープな映画ネタを・・・。

春日部版『カイロの紫のバラ』、映画の中へ入って行ってしまう映画です。映画の中の映画ですね。

前半はすべてが止まっているため、話はどんどん重くなっていき、大丈夫か?観ている子供たち、

飽きないか?ちょっと残酷?なんて余計な心配をしてしまうのです。

その重さがあるから、後半の爆裂ぶりがストレートに楽しめるようになっています。

もう、ありえないというより、次は何?どうなる?とどんどん驀進していく展開は見ていて爽快そのもの。

(ねねちゃんパ~ンチが特にいい、あのウサギ好きですね)

「西部劇の皆さん」が登場するタイミング、そして声優さんもきちんとしているところ、お孫さんを連れてきた祖父は

大喜び(でしょうか)

しかし、最後、虚像と現実の狭間で悩むしんちゃんの姿、そして「オトナ帝国」にも近いのですが、

現実からどんどん離れていってしまうことへの抵抗など、深いものがあります。

『カイロの紫のバラ』より前向きかもしれないですね。

映画は虚像、なんでもありえる世界。

でも現実からは逃避はできない。作る側がその点しっかり押さえているので、はしゃぐだけの悪ノリアニメではない、

そこが好きです。