Haunted floor
2018.8.12 Sun
下北沢WAVERにてライブでした
下北沢はライブで何度か訪れているにも関わらず、いまだに地理がよくわからず、右往左往きょろきょろしている田舎者のわたしです
この日は駐車場からWAVERまでの街を歩いているときに幅の狭い階段を降りたのですが、この何気ない階段が個人的にすごく気に入ってしまいました
下北沢って、いろんなお店がひしめき合っていて賑やかなのに、ちょっと路地に入るとすごく閑静で草木の香りがする
そんな不思議な幻を見るような街並みが好きです
幻といえば、何年か前に親友と下北沢で『フィクショネス』という本屋さんを訪れました
小説家の藤谷治さんが経営するその本屋さんは、路地を入ったところにちょこんとありました
セレクトされた本がぎゅっと詰まっていて、時代が止まったアトリエみたいな空間。藤谷さんが執筆活動もされているという空間。
嘘みたいに現実を遮ったような店内を眺めていたら、藤谷さんご本人が現れ、目の前でチェロを弾いてくださいました。時が止まり、親友とふたり、ただただ本の香りとチェロのあたたかくやわらかい音色に包まれていました
数年後に、その夢のような記憶をもう一度確かめたくてまた親友と訪れたとき、そのお店が消えていてもう出逢うことができませんでした
閉店したとのことでしたが、キツネにつままれたようなそんな感覚でした
二度と見ることのできない夢を見たかのような、そんな記憶です
(『船に乗れ!』は、チェロ弾きの少年が主人公の素敵な作品でした)
...はい、話がかなり逸れすぎてしまいましたね
そんな体験もあり、わたしは下北沢にいるとなぜかふわふわとした感覚に陥るのですが、そんな街でライブができると思うと、いつもわくわくしてしまうのです
対バンに思いがけずお久しぶりの方もいて、人見知りでアガリ症?のわたしたちにとってはうれしい偶然でした
この日は『happiness』という曲を初披露しました
スタマンにとってはかなり初期に作った古い曲なんですが、アレンジがなかなかまとまらなくて、あれこれいじくり倒してみたけれどなんとなくしっくりこない...という状況が続いていました
それが最近、『スタマンの原点に戻ってみよう』ということになり、かなりシンプルでありきたりで普通な展開のメロコアにしてみました
それが結果的に自分たちにとってすごく気持ちのいいアレンジになり、お気に入りの1曲になりました
ライブを見てくださった人から『逆にいい』と、逆に嬉しい感想もいただきました笑
『普通』のメロコアですが、これからもライブの度に定番として演奏しそうな予感です
ぜひどこかでこのhappinessを聴いてもらえたらなと思います
いつもですが、温かい雰囲気のWAVERさん、対バンのみなさま、お客さま、みんなありがとうございました
Riina.
act ※出演順
↓↓↓
mele
MUN
Standard Monday
タミフルズ
屍淫
Standard Monday set list
↓↓↓
distance
夏
happiness
夕立スパイラル
jealous
虹