樹木希林さん死去について考えたこと
2018.09.17 01:54
女優、樹木希林が亡くなった。
最後は全身がんだったそうだが、映画「万引き家族」の映像をみると末期がんという雰囲気は感じられない。
私の習う「からだの声翻訳家®」ではがんは「頑固な人」がなるものだという。
何についての頑固なのかといえばそれはからだの部位ごとに違うのであって、樹木希林という人のがんは乳がんから始まっている。
確かに生涯添い遂げた夫との在り方をみるとそれは頷ける。
人を愛することに対して独特の感性を持つふたり。
出会ってしまったのだから、と樹木希林はいい、夫としてのつとめは何もしてこなかったのに何が離婚だという言葉をきいても普通なら自分に対しての気持がないのだから諦めていうところを諦めない。
それで本人は幸せなのだろうから傍からなにも言えないのだが。
相手に何を求めていたのか、考えると不思議な気持ちになってくる。
金でも、知名度でも、子供でもない。円満な家庭生活、なんてものを本当に望んでいたとも思えない。
妻という名前だけで相手を束縛すること、そこに意味を置いていたのかもしれない。
逆にいえば、私にしかこの座は務まらないわよってことなんだろうか?
しかし、がんになってから残された時間で自分の身辺整理をする。
その時間を与えられたのだという考え方は私達が習う「セルフヒーリング」の考え方と同じだ。
私もこの考え方を学んでから死に至る病になっても与えられた時間であと何ができるだろうと考えながら過ごせるんだと思おうと決めている。
人はいつか死ぬ。それまでにどれだけのことが出来るだろうと思うと、今嫌なこと、苦手なことから逃げていてはいけないのだなぁと思う。