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SEIKO CORONA 2JEWELS

2018.09.18 02:06

SEIKO CORONA 2 JEWLES/セイコーコロナ2ジュエルズ。先日、ヤフオクで3000円ほどで購入した昭和30年前後と思われる手巻き式の目覚まし時計である。


日本が誇る時計メーカーSEIKOは1881(明治14)年、服部金太郎が東京京橋采女町に服部時計店を創業するところから始まった。金太郎は13歳の頃から時計屋を志し、亀田時計店へ年季奉公に出た。その4年後、17歳で服部時計修繕所を構えた。そのまた4年後には服部時計店を創業した。

30歳ごろまでは横浜居留地の外国商館と取引を始め、輸入時計の卸・小売に専念していた金太郎だか、31歳で満を持して精工舎を創立し、吉川技師長指導のもと、従業員10余名で本所石原町で掛時計の製造を開始する。


そして10年後には日本の時計営業の最大規模となり、ピニオン自動旋盤機の自社開発に成功し飛躍的に生産性を高め、国産初の腕時計「ローレル」を発売までに至る。1924(大正13年)SEIKOの商標を使用するようになった。現在のSEIKOはこの頃から始まっているのだ。

これはそんな歴史の深いSEIKOの昭和30年前後のものと思われるゼンマイ式目覚まし時計SEIKO CORONA 2 JEWLES/である。


ちなみに、届いた時は目覚まし機能はバッチリとベルが鳴る状態なのだが。秒針もゼンマイを巻いても動かなかった・・・動作確認済みだったはずだが仕方がない・・・

っていうことで、兎にも角にも裏蓋を開けて見ることにした。もうかれこれ80年ほど前のビンテージ目覚まし時計だ。自分が子供の頃は電池式のクウォーツ時計ばかりで、ゼンマイ式の壁掛け時計をたまに見たことがある程度だった。なのでこの時代の時計の中身など見たこともない。

中を見てみると精巧に作られたゼンマイと歯車が組み合わさった機械部分が見渡せる。だか、汚れているようなところや誇りで固着しているようなところが見渡す限りでは無いのである。原因が特定できないかと思われたのだが、逆にこれはラッキー!何かの拍子に動きだす匂いがプンプンする。


そこで、機械部分を固定している薄いナットを緩めて機械部分を取り出そうと4つのナットを緩めた瞬間、秒針がカッコッカッコッカッコッカッコッ。動き出した!! なんと80年ものの目覚まし時計がいとも簡単に動きだし、小気味好いゼンマイと振り子の動く音がするようになった。

おそらく長年使われることなく大事に保管されたいたものを簡単に分解清掃がされたいたのではないかと思われるこの目覚まし時計。また小気味好く時を刻んでくれる様になったのがとても嬉しい。ノスタルジックを感じながら、これからサーフィンに行く朝方にこのうるさい金属ベルで起きる生活が始まる。


今のスマートフォンのアラーム機能からの脱却!! しかし、この目覚ましにはスヌーズ機能は無いわけで、そのシンプルさに負けない様に一発で起きなければならないプレッシャーにも負けてられないのだ。