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出久根育 Iku Dekune

2018.09.18 04:01

出久根育さんの絵を初めて目の前で見たのは、銀座にある古いビルの、小さなギャラリーでした。立体的な四角い石膏のようなものをキャンバスに、透明感のある不思議な雰囲気の漂う絵がいくつも並んでいて、側面まで描き込まれたその塊を、私は横から、下からと何度も何度も覗き込みました。それからは、そこで個展を開催される度に見に行かせていただいくようになり、見るごとに新しい魅力があって、いつも新作を見られるのが楽しみでした。


出久根さんは、チェコのプラハを拠点に、あちらと日本と、それぞれの言語で著作を発表されています。十分、日本語で出久根さんの作品世界を楽しむことはできるのですが、まだあちらでしか流通していないものにも、素敵な作品が沢山あります。しかし、興味があっても、チェコの出版物をこちらから購入するのはなかなか簡単にできることではありません。ですが、本当に素敵なので、微力ながら当店でもどうにかご紹介したい、というとても個人的な思い(わがままですね)が芽生えてしまいました。そして、昨年末に無謀にも出久根さんにその旨をご連絡させていただき、運良く年明けに個展のためこちらへいらしていた出久根さんと、直接お話しさせていただくことができました。

出久根さんは、当店が実店舗のない古本屋であることを知った上で、それでも快くご了承してくださいまして、帰国後、お忙しい中遠く離れたプラハから沢山の本を送ってくださいました。タイトルごとに出版社がバラバラでしたので、大変お手間を取らせてしまったことと思います。出久根さん、改めて本当にありがとうございます。


春頃に当店へ届いていたこれらの本なのですが、クリスマスに関する作品もあったためタイミングを見計らっていたのと、自身の出産が重なったこともあり、皆様へお伝えするのが遅くなってしまい、大変申し訳ございません。明日オンラインストアへまとめてupさせていただきます。そして、せっかくの出久根さんの素晴らしい絵を、少しでもお話も含めて楽しんでいただけたらと、出久根さんが添えてくださいましたあらすじとともに、今週は毎日一冊ずつこちらでご紹介させていただこうと思っております。

ひとつひとつお話もタッチも全然違うので、是非楽しみにしていただければと思います。


古書店ではありますが、とびきりスペシャルな新刊書籍を初めて販売させていただきます。

この様な機会を、出久根さんの作品で実現できたことを本当に嬉しく思います。次回入荷できるかは未定ですので、是非、この機会にお手に取ってみてください。


当店の出久根育の本はこちらです。